マイホームの購入・買い替えにはどれだけコストがかかるの?

マイホーム購入で気になるのが、物件価格以外のコストではないでしょうか。

マイホームを購入する際は、物件価格以外に税金や手数料・保険といった諸費用というものがかかりますが、その諸費用の目安は下記の通りです。

  • 新築の場合 ・・・ 物件価格の3~7%
  • 中古の場合 ・・・ 物件価格の6~10%

中古物件の場合は、不動産仲介業者に支払う「仲介手数料」というものがかかりますから、新築より高くなります。

(しかし新築の場合でも、媒介業者が入る場合はかかります。)

ざっくり計算をしてみても、4,000万円の新築物件を購入した場合の諸費用は120万円~280万円。意外に諸費用が高いということが分かりますね。

そして、買い替えの場合はどうでしょうか。

買い替えは新規購入の際の諸費用に加え、売却時の諸費用がかかります。

売却の場合は購入の場合とは違い、売却する不動産や次に購入する不動産・ローンの残高や所有期間によって税金や手数料が違いますから一概に何パーセントとは言えませんが、譲渡税や場合によっては測量費など思いがけない費用がかかることもあります。

買い替えは2つの物件の売り買いをしますから、新規購入以上にコストがかかることが分かりますが、少しでもコストは抑えたいものです。

そのコストを抑えるためのポイントとなるのが「所有期間」となります。

例えば「居住用財産の軽減税率」「居住用財産を売却した場合の買い替えの特例」は所有期間10年以上、「居住用財産の買い替え等の場合の譲渡損失の損益通算および繰越控除の特例」は、所有期間5年以上が対象です。

少しでも諸費用を安くするためには、上記にあげたような税金の優遇を受ける必要があり、優遇を受けるには、ある程度の所有期間が必要になります。

マイホームの買い替えは、靴や洋服のように気に入らないからと言って、すぐに別のものに買い替えるといったことが気軽にできるものではありません。

つまり、一度購入したマイホームは、失敗したからといってすぐには買い替えられないということ。もっと言うならば、購入してすぐの買い換えは大損をしてしまうということですね。

ですから、子どもの成長に合わせたベストなタイミングで、購入や買い替えを検討するとよいでしょう。

ご家族にとってベストなタイミングで、素敵なマイホームが購入できることを心よりお祈りいたしております。

ライター。不動産会社に10年ほど在籍し、賃貸営業、賃貸事務、売買仲介、売買仲介事務、不動産管理営業、不動産管理事務など幅広く経験。現在も不動産会社で勤務しており、おもに賃貸仲介をメインで活動中。好きな言葉は、「根拠のない自信はおおいに結構。それを裏づける努力をするべし」。二児の母でもある。

「ハピママ*」更新情報が受け取れます