「すみません」

腰が低すぎるのか、感謝の気持ちも謝罪も全部「すみません」で済ませてしまう人。たとえば、お茶を出してもらったら「ありがとうございます」ではなく「すみません」と言ってしまう人。

子どもも将来、「すみません、すみません」を連呼してしまうかもしれません。

●言い換え方

たとえば、遅刻してしまったら「すみません、遅れてしまって」、落とし物を拾ってもらったら「ありがとう」と、謝罪と感謝の言葉の使い分けをしましょうね。

「手は洗ったの?」

子どもが帰ってくるなり「手は洗った?」「靴、揃えたの?」

何気なく言ってしまう言葉ですが、「きっと手を洗っていないだろう」「きっと靴を揃えていないだろう」ことが前提になっている“性悪説”です。

小学生になると、「洗っているのに、いちいち疑われてうざい」と反抗してくることもあります。

●言い換え方

まず、やったかどうか事実を確認しましょう。そして、もしそれをしていなかったらシンプルに「手を洗おうね」「靴を揃えよう」とだけ言いましょう。

「やばい」

「可愛い」も「美味しい」も「汚い」も「まずい」も「大変だあ」も、全部「やばい」で済ませていると、子どももやがて「やばい」が口癖になってしまいます。

●言い換え方

色んなバリエーションの言葉を使って表現しましょうね。

まとめ

私の友人で、何か話かけるたびに「うっそ~」「うそでしょ」と前置きのフレーズを入れる人がいます。

自分では気が付いていないようですが、何だか受け取る側としては、いつも疑われているような気がしてしまいます。

そして誰も、大の大人に「その言葉の使い方は止めた方がいいよ」と親切に注意はしてくれません。

自覚なく日常生活の中で口癖になってしまっている自分の言葉。

録音でもしない限り、自分が話していることを客観的にとらえることは出来ませんが、子どもの言葉を通して知ることができます。“子は親を映す鏡”ですからね。

子どもに、ちょっと違った言葉をかけてみましょう。あなたの子どもがあなたの言葉を聞いているうちに、いつしか自分の言葉として染みついてしまわないように、ちょっとだけ意識してみませんか?