本田礼生  撮影:石阪大輔 本田礼生  撮影:石阪大輔

昨年6月に上演された『昆虫戦士コンチュウジャー』が、一部新キャストを迎え、5月に『昆虫戦士コンチュウジャー~ただの再演じゃ終わらない、そうだろみんな!?~』として再演される。新キャストとして出演する本田礼生に話を聞いた。

舞台『昆虫戦士コンチュウジャー』チケット情報

本作は、劇団「犬と串」のモラルが作・演出を手掛けるヒーローコメディ。「爬虫類帝国」の地球侵略に立ち向かう「昆虫戦士コンチュウジャー」5人の中に1人中年が紛れているというシュールな設定で、本田は、中年戦士・時羽奏(ときわそう/モト冬樹)の若かりし頃を演じる。

この日はビジュアル撮影。全身タイツ風の衣裳に七三分けで登場した本田は「こういうの、やりたかったんです!」と笑顔を見せた。昨年までミュージカル『テニスの王子様』3rdシーズンで菊丸英二を演じ、その後もLive Performance Stage「チア男子!!」、THE CONVOY SHOW vol.32『asiapan』と出演。端正なルックスからは想像もつかない抜群の身体能力に定評がある。しかし今回は“心技体どれをとっても駄目”というこれまでにない役どころ。自身と真逆ともいえる役柄への抜擢について聞いてみると「もう最高ですよね」と嬉しそうに笑う。「いつかやりたいと思っていた空気感の舞台なんです。『コンチュウジャー』に自分が入れるのがすごく楽しみです。今まで演じたことのない役柄なのでどんな芝居になるのか自分でもワクワクしています」

自身の役柄については「やさしいっていうのは絶対大切にしなきゃいけないと思います。心技体どれも駄目っていうのはその人柄あっての味付けだと思うので」「自分の色で作品自体の色も変わってくるような役だと思っています。(初演で同役を演じた山本)一慶さんが出していた味を引き継ぎつつ、『こうくるんだ』っていうところをお見せしたい。自分にしか出せない味を出せればいいなと思います」。

安川純平と尾関陸以外は全員初共演。「純平と陸は以前共演した中でも特に仲のいいふたりなので、また一緒にやれるのが楽しみ。もちろん他の出演者の方々、皆さんとご一緒できるのも楽しみです。『コンチュウジャー』のあの空気感を生み出した人たちなので、それにどう挑んでいこうかなって」。

「絶対に見たことない姿を見せられると思います。今後もこういう役どころはどんどんやっていきたいですし、最初の一歩をぜひ見てください!」と本田が意気込む本作は、5月10日(水)から18日(木)まで、東京・あうるすぽっとにて上演。

取材・文:中川實穗

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