ソニーマーケティングは4月1日、北海道で初の「ソニーストア 札幌」をオープンした。銀座、大阪、名古屋、福岡天神に続く5店舗目で、My Sony IDを持つユーザーの約8割をカバーできるようになったという。

札幌市の大通地区、地下鉄「大通駅」を出てすぐの「4丁目交差点」にある百貨店・三越の横に位置する。2006年6月から16年2月まで「Apple Store札幌」だった場所だ。

オープン前日の3月31日に開催した報道陣向け内覧会で挨拶したソニーマーケティングの河野弘社長は、「北海道のお客様に早く『元Apple Storeの場所』ではなく、『ソニーストアがある場所』と言っていただけるようになりたい」と意気込みを語った。

店長は、「銀座ソニービル」でイベントなど全体運営をプロデュースした経歴を持つ、カスタマーマーケティング本部の下村智文統括課長が就任。約30名の専用の教育を受けた「スタイリスト」と呼ぶ店員が接客する。

「ソニーストア」は、ソニーからの情報発信拠点という位置づけ。「ソニーストア 札幌」は、「出あったことのない感動が待っている」をコンセプトに、最新のソニー製品に実際に触れられる「体験型ストア」を徹底する。カメラマンやミュージシャンによるイベントも開催し、使い方の相談や修理対応など、サポートにも力を入れる。

「体験」の一例として、1階の体験フロアに、100V型4K対応テレビ「ブラビア Z9Dシリーズ」を4月1日から23日までの期間限定で展示。また、4月22日発売予定の超短焦点ホームシアタープロジェクター「VPL-VZ1000」を、4月1日から16日まで2階のシアタールームで先行展示する。

また、ソニーのデジタル一眼カメラのαが体験できる「αPlaza」を開設。プロやハイアマチュア、一般ユーザーまでの幅広い層を対象に、αテクニカルアドバイザーが使い方やメンテナンス、イメージセンサのクリーニングサービスなどを行う。

下村店長は、「αPlaza」について「北海道は壮大な風景を撮る写真家の活動が活発。何か困ったことがあったときの駆け込み寺として、安心を提供したい」と語る。2階には、シアタールームのほかに、コミュニティルーム、写真展を実施するギャラリーを設置。ソニーコンスーマーセールスの北海道第1支店のオフィスも入居し、セールス活動との連携も図っていく。(BCN・細田 立圭志)