中村俊輔(ジュビロ磐田) (C)J.LEAGUE PHOTOS 中村俊輔(ジュビロ磐田) (C)J.LEAGUE PHOTOS

「4年ぶりの静岡ダービー。4万人以上のお客さんが入り、非常にいい雰囲気の中でやれたのでよかった。次節にも俊輔ダービーが待っているので、また気持ちを入れ直してやりたい」

J1リーグ第6節・横浜FM×磐田 チケット情報

清水エスパルスに3-1と快勝した試合後、ジュビロ磐田・名波浩監督はユーモアを交え語った。さらに3ゴールすべてに絡んだ中村俊輔について、「後半はよくボールを触っていたと思うし、ロストはほとんどなかった。セットプレーもそうだが、何気ないタメ作りとか、豪快なサイドチェンジとか、観ている人が喜ぶようなゲーム作りをしてくれた。改めて個で勝点3を持っていると思った」と賞賛した。

完勝や背番号10の活躍がうれしく、指揮官の舌が滑らかなわけではない。第4節・ヴィッセル神戸戦の教訓が生かされたことが、名波監督はうれしかったのだ。曰く「神戸戦で相手をリスペクトし過ぎた戦いを前半30分くらいまでやってしまった。自分たちがキャンプ前からやってきたことができなかった。選手たちが今日その反省を反映してくれて、そこが一番うれしかった」。星もこれで2勝1分2敗の五分。結果も内容も、磐田の次を期待させるものだった。

横浜F・マリノスも2勝1分2敗である。だが、こちらは中村に代わって背番号10を担う齋藤学のキレキレの活躍で2連勝スタートを切ったが、ここ3試合は1分2敗とトーンダウン。特に前節・セレッソ大阪戦は悔しい敗戦となった。C大阪は横浜FMの生命線である左・齋藤、右・マルティノスを押さえ込んだ。右SB・松田陸&左SB・丸橋祐介がその任務を遂行。齋藤、マルティノスがスピードに乗る前に徹底的に潰したのだ。こうなると横浜FMは厳しい。両サイドハーフが抑えられると、攻撃力は一気に半減してしまう。アタッカー陣の決定力も重要だが、齋藤&マルティノスがゴール前に侵入できるか否かが、磐田戦でも肝となるだろう。

チーム状況は磐田に分があるが、相性では横浜FMに分がある。リーグ戦の直接対決は23勝3分20敗とほぼ互角だが、直近10試合の成績を見ると7勝2分1敗と圧倒する。昨年1stステージの5-1の大勝劇も記憶に新しいことだろう。

『明治安田生命J1リーグ戦』第6節・横浜FM×磐田は4月8日(土)・日産スタジアムにてキックオフ。このゲームは「横浜F・マリノス25周年記念試合」として開催される。昨年好評だった選手入場時にスタジアムが暗転する「トリコロールギャラクシー」を実施。『レ・ミゼラブル』の出演キャストが「民衆の歌」を生披露し、TUBEのギタリスト・春畑道哉がJリーグ・オフィシャル・テーマソング「J’S THEME」を生演奏する。チケット発売中。