主人公の恋人役を演じる戸田恵梨香

 4月スタートのTBS系金曜ドラマ「リバース」の第1話プレミア試写会・トークイベントが5日、東京都内で行われ、出演者の藤原竜也、戸田恵梨香と原作者の湊かなえ氏が出席した。

 今年デビュー10周年を迎えた湊氏による同名小説を原作にしたこのドラマは、有名大学を卒業しながらも地味でつまらないほど普通の人生を送ってきた32歳の主人公・深瀬和久(藤原)が、10年前に友人が死亡した事件に隠された罪と真相に向き合うヒューマンミステリー。友情、贖罪、美しき愛の物語といったそれぞれの人間模様がていねいに描かれる。

 同局のドラマには7年ぶりの出演となる藤原は「湊先生をはじめ皆さんに最初に見ていただくということで、試験のような、恐くもあり楽しみでもあり非常にドキドキしながら今日を迎えました」と心境を語り、深瀬の恋人・越智美穂子役の戸田は「深瀬がサッカーボールを蹴るシーンが好きです」と笑いをこらえながらあいさつした。

 一般参加者とともに1話を見た湊氏は「私の作品であんなにも笑いが起こるのは初めてじゃないかと思うくらい、私も笑わせていただきました」と満足げに感想を述べ、ドラマの撮影も見学した上で「本当に深瀬がそこにいたという感じ。(役者を決めてから脚本を書く)アテ書きってしないんですけど、撮影を見てから原作を読み返すと、2人の顔しか出てこないくらいすっかり上書きされました」と大絶賛した。

 藤原と戸田は映画『デスノート』(2006年公開)以来、約11年ぶりの共演となる。戸田は「本当にうれしかったんですけど、藤原さんにお会いしているのが当時10代だったので恥ずかしくもありました」と本音をのぞかせ、藤原は「すごく知ってるからかもしれないけど変に気を使わないというか、スムーズに現場に入れたのはありがたかった。楽しんでやらせてもらっています」と久々の再会を喜んだ。

 また、戸田は「連ドラに入ると撮影が朝から晩までってなるんですけど、今回は深瀬さんとのシーンくらいしかないので、すごく楽なんです。リラックスする必要性がないくらい時間がある」とご機嫌に語った一方で、印象的なシーンを問われると「ここのスタッフは優秀すぎて1話から8話まで台本がある。なので1日に1話、2話、5話、8話のシーンを撮ったりと撮影順がめちゃくちゃ。昨日撮ったところは覚えているけど、見てほしいシーンを覚えていないんです」と言い訳して笑わせていた。

 ドラマは4月14日午後10時から毎週金曜オンエア。