白井健三 白井健三

4月4日、6つ目となる自身の名前を冠した技が認定されたばかりの白井健三がその2日後、『全日本体操個人総合選手権』の記者会見に臨んだ。跳馬の新技・シェルボ2回ひねりが「シライ3」と命名されたのを受け、白井は「(内村)航平さんのように結果を出すのとは別に、歴史に残る体操選手になれているのはうれしいし、プライドになっている」と喜びを表した上で、「そこを目標にして体操をやっているわけではない。それにプラスして成績や点数、記憶に残る選手になれたら、もっともっとその名に恥じない選手になれると思う」と気を引き締めた。

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10連覇を目指す内村が、大会を前に「自分のことでいっぱいいっぱい。自分のできることを最大限にやる」と開き直っていたのとは対照的に、白井は「自分らしい演技の構成ができたので明日が楽しみ。練習の成果を思い出して思い切りやるだけ」と充実した表情を見せた。

もちろん、日本のエースに対するリスペクトも忘れない。白井は「ひと言で『勝ちたい』と言うのは失礼、誰もが遠慮する言葉。少しでも航平さんの足下に近付き、『やっと来たな』と思ってもらえる存在になりたい」と敬意を表しつつ、「僕がミスをしたら間違いなく10連覇。ミスなく演技をして、結果を待ちたい」と意気込みを語った。

新ルールに関しても、必要以上に意識はしない。白井は「Dスコア(演技価値点)が厳しくなったのは、みんな同じ。Eスコア(実施点)も大事だけど、自分らしいDスコアの高さが大事と思ってやってきた。高いDスコアこそ、白井健三らしい体操だと思う」と高難度の演技を追求し続けることを明らかにした。さらに「ゆかと跳馬のスペシャリストではなく、6種目すべて戦える個人総合の選手になりたい。その中で『ゆかと跳馬が武器』だと思われるようになりたい」と自らが目指す選手像についても言及した。

憧れの内村も「健三は6つ自分の名前がついた技を持っている。しかも6つともまねできない技。ただただすごいと言うしかない。後輩だが尊敬できる後輩」と認める白井。『五輪』で7個、『世界選手権』で19個ものメダルを獲得してきた絶対エースに対し、20歳の若武者が全身全霊で挑む。

『第71回 全日本体操個人総合選手権』は4月7日(金)~9日(日)・東京体育館にて開催。7日は開会式とともに男子・女子予選、8日(土)は男子種目別選手権トライアル、9日(日)は男子・女子決勝が行われる。チケット発売中。

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