(左から)宮澤佐江、浦井健治、新妻聖子

 ミュージカル「王家の紋章」の初日前日囲み取材が7日、東京都内で行われ、出演者の浦井健治、新妻聖子、宮澤佐江が出席した。

 1976年から連載が続いている同名漫画をミュージカル化した本作は、過去にタイムスリップした16歳の現代アメリカ人少女キャロルと古代エジプト王メンフィスとの時空を越えた歴史ロマンス。昨年8月に初めてミュージカル化され、早くも同じキャストでの再演となった。

 メンフィス役の浦井は「初演から半年という短い期間での再演。スタッフ、オーケストラ、キャストの絆がものすごく深いものになっています」と手応えを語った。

 ダブルキャストでキャロルを演じる新妻は「再演ということで丁寧に稽古ができた手応えがあります。より良い作品になっていると思う」、宮澤は「また帝国劇場に立てるのは私としては夢のようでうれしい」と喜んだ。

 新妻はもともと「ただのファンで。好きで好きで好きで」と原作の大ファンだったといい、「今回もたくさんの駄目出しをいただきました」と苦笑する浦井に「駄目出しじゃない。リクエストです」と即答した。

 新妻のこだわりはとどまるところを知らず、浦井が「最近髪質を褒めてくれた」と明かすと、「メンフィスさまの毛質が今回からより滑らかに変わりました。再演に向けてニューウイッグが投入されて、漫画で描かれる奇跡のキューティクルが再現されていて…」と語って笑わせた。

 また、年上の会社員男性との結婚前提の真剣交際が報じられていた新妻は、“プライベートのメンフィス”について問われると「ありがとうございます。(浦井演じる)メンフィスを大阪の千秋楽まで愛していきたいと思います」と苦笑交じりに答えた。

 続けて「年内に“新妻”になれますか?」との問いには、隣に立つ浦井に「どうですか?」と投げ掛け、浦井は「何でメンフィスが答えるの」とまさかのパスに驚いていた。

 舞台は8日~5月7日に都内、帝国劇場で、5月13日~31日に大阪、梅田芸術劇場メインホールで上演。