毎年、この時期に開催される、国際文具・紙製品展、通称ISOTが、今年も7月4日~6日、東京ビッグサイトで開催された。不況や、展示会ビジネス自体への不信感もあって、規模は縮小傾向ではあるし、大手のメーカーにとってはあまりメリットが少なくなってしまった展示会ではあるものの、新規参入メーカーや、新しいブランドを立ち上げたメーカー、小規模で知名度が低いが面白い商品を作っているメーカーなどなどにとっては、お披露目するのに良い機会でもあって、しっかり見て回れば1日では見切れないくらいに、面白い製品はいっぱいある。

そこで思うのは、文房具というジャンルの幅広さ。例えば、ノート、筆記具、切るもの、貼るもの、なんて通り一遍の分類では、どこにもあてはまらない製品が沢山あるのだ。そこで、今年のISOTで見つけた、面白いのだけど大きくは紹介しにくい、良いのだけど勧める相手を選ぶ、そんな文房具を中心に、紹介して行こうと思う。

まずは、ギフト系文具を販売しているスパイスのネジ型ボールペン。こういったオモチャ系のボールペンはよくあるのだけど、ここのペンは、何故か手に取りたいと思わせるだけのリアルさと迫力があったのだ。実用面から言っても、こういう太い軸のペンは自然と力が抜けて筆圧がかからないから、長時間筆記を続ける人にはお勧めなのだ。

トンカチ型ボールペンもあったので、組み合わせて写真を撮ってみたのだけど、考えてみたら、ネジはトンカチでは打たない。すみません。ただ、このトンカチも丁寧に作ってあって好感が持てる。