歓迎セレモニーの出席者たち

 「東京 2020 オリンピック・パラリンピック フラッグツアー フラッグ歓迎セレモニー」が10日、東京都内で行われ、スペシャルアンバサダーの国分太一(TOKIO)、アンバサダーでリオデジャネイロパラリンピック車いすテニス女子シングル銅メダリストの上地結衣選手が出席した。

 イベントは、オリンピックフラッグ・パラリンピックフラッグが、フラッグツアーアンバサダーと共に東京都内62市区町村を巡回するもので、この日は台東区の国立西洋美術館で行われ、トークショーも行われた。

 国分は「13か14歳のころ、メンバーの山口(達也)くんとよく上野辺りの革ジャンショップに来ていました。駅前で山口くんがある団体にスカウトされて…それが自衛隊でした。2人でしたが、僕はスカウトされなかったという、とても思い出のある台東区でございます」と笑い話を紹介した。

 上地選手は、熱狂的だったリオの様子を振り返り「普段テニスはどちらかというと静かに応援する競技ですけど、お祭りやサッカーのような感覚でした。最初は集中するのに時間が掛かりましたけど、逆に最後の銅メダルの試合では心地良く感じるようになりました」と語った。

 国分が「やりにくくなかったですか?」と聞くと、上地選手はブラジル人選手との試合でブーイングを受けたことも語りながら、「なかなかテニスでブーイングを受けることはないので初めての経験でした。でも、試合を見てくださった観客の方たちが、翌日からは私が他の国の方と対戦している時に応援してくれるようになったので、すごくうれしかったです」と明かした。

 また、錦織圭選手からサイン付きラケットをもらったという国分が、上地選手に同じくサイン付きラケットをおねだりする一幕も。

 上地選手が「使っていただけるなら」と快諾すると、国分は「錦織選手から『飾らないでください。サインが消えるまで使ってください』と言われて、今使っていますが、それを友達に言ったら『本気にするな』と言われました」とコメント。続けて「本気にしていいですか?」と確認すると、上地選手は「使ってもらうのが一番なので」と笑顔で応じた。