太鼓演奏で会場を沸かせた菅田将暉

 映画『帝一の國』の完成披露試写会舞台あいさつが11日、東京都内で行われ、出演者の菅田将暉、野村周平、竹内涼真、間宮祥太朗、志尊淳、千葉雄大、永野芽郁と永井聡監督が出席した。

 古屋兎丸氏の同名漫画を実写映画化した本作は、日本一の名門校で生徒会長となり、将来は総理大臣になって「自分の国を作る」という野心を持った主人公・赤場帝一(菅田)が800人の秀才をライバルに、想像を絶する罠と試練、友情と裏切りの果てに生徒会長を目指す学園政権闘争コメディー。

 キャスト陣は劇中に登場する“ふんどし太鼓隊”の演奏に合わせて客席通路からレッドカーペットを歩いて登壇した。続いて今年1月の撮影以来となる太鼓をサプライズで演奏。菅田は「これは僕らの果たし状にしようと言っていて、いい果たし状ができたと思います。僕にとってもすごく大切な1日がこんなに楽しい祭りになるとは思いませんでした」と晴れやかな笑顔を見せた。

 渾身(こんしん)の演奏で手にしたバチを折った野村も「本番でも折れたことのないバチが折れましたけど、僕の心は折れていませんよ」と笑いを誘い、ステージ前部に飛び出してポーズを決めた竹内は「ちょっとふざけすぎて、最後に一番決めなきゃいけないところを間違えちゃった」、間宮は「僕は皆さん以上にこの皆が好きです。皆と一緒に太鼓がたたけて幸せです」とあふれる喜びを語った。

 大きなうちわをあおいで“祭り”に参加した紅一点の永野は、撮影について「盛り上がり方が男子校みたいでした。聞かないようにしていたけど、すごく楽しそうだった印象」とキャスト陣の仲の良さを振り返った。

 菅田も「ふんどしのシーンに関してはそれぞれの“そり残し”の毛を確かめ合い、熱い友情でした」と明かし、「毛は生えそろったよ。結構大変だったからね」と続けて会場を盛り上げていた。

 映画は4月29日から全国東宝系でロードショー。