日本で過ごした時代にアイデンティティが確立した

小学生のころは、絵を描くことと外で遊ぶことが好きなやんちゃ坊主だったと回想するジコ。だが、中学生のころのことを聞くと、「まったく記憶にない」と一言。

「僕、自分の人生の中で中学生のころが一番思い出せないんです。たぶん、すごく平凡に過ごしていたからだと思います」

中学生の男の子といえば、多くの子は思春期真っ只中だが……。

「僕、思春期が今まで一度もなかったんです。思春期だったのに、その感情を抑圧して過ごしていたのかもしれませんけど。僕自身、思春期だったと感じたこともないし、他の人が僕のことを思春期だと感じたこともなかったと思います」

小学生の時から美術系の大学に進みたいと考えていたジコ少年は、大学の特例入試を受けるため、中学三年生の時に、東京・新宿区にある『東京韓国学校』に編入。高校2年生までの3年半を日本で過ごした。そこで、“ウ・ジホ”は“ジコ”となった。

「高校生のころ、男友達からはウジョ、女子からはジコと呼ばれていました。芸名はそのころのニックネームから来ています。日本で過ごした時代は、自分のアイデンティティが確立した時期。ファッションとかラップとか、好きなものがたくさんできました」

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