■ホラー映画はまだまだこんな楽しみ方がある【応用編】

ここまで読んで、ホラー映画にちょっとは興味を持っただろうか? というところで、最後は応用編。おふたりにホラー映画のさらなる楽しみ方を熱く語ってもらった。

有村「ホラー映画というのは、『マネーボール』('11)で描かれていたビジネスモデルの考え方じゃないけれど、ローコスト、ハイリターンの非常に不況の時代に合う映画なんです。つまり、ホラー映画を観れば、そこに予算をかけずに大きな利益を上げるか? の答えがありますよってことだと思うんですよね。だから、ビジネスマンの方には、恐怖ではなく、その考え方の部分をオススメしたいですね」

滝沢「私は、ホラー映画でも綺麗な作品なら観たいですね。今回放送されるものの中だったら『パンズ・ラビリンス』('06)とか『スリーピー・ホロウ』('99)とか。いま公開している『スノーホワイト』にしてもメイクが綺麗だなって思ったし、そういうものの方が見やすいかな。あと、ゾンビ映画は笑っちゃうって言ってたし、楽しそうなので観たいですね」

これが多くの女性を代表する意見だろう。すると有村さんが古典的な活用法を口にする。

有村「女性には、気になっている男性とちょっといい雰囲気になりたいときに、ホラー映画を一緒に観に行くことをお勧めしますね。怖いシーンのときに『キャー!』って言ってその男性に抱きついたり……要はジェイソンが酒のつまみになるようなもので、ふたりがくっつくきっかけになればいいんですよ(笑)。それに、“吊り橋効果”と言って、彼氏の方もジェイソンにドキドキしているのを、彼女にドキドキしているようにすり替えられるから好都合なんです」

う~む、上手いことをいうものだ。使ってみてもいいかも。


有村「でも、あれですね。男も女も関係なくみんなでワイワイ集まってホラー映画を観れば、省エネにもなるし、暑い夏を乗り切るにはいいんじゃないですかね」
滝沢「そうですね。ひとつのイベントとして、みんなで集まって観るのは確かに楽しいかもしれないですね」

やっぱり、最初はそこから始めるのがいいかもしれない。でも、だんだんホラー映画が観たくなってきたでしょ。そんなあなたは友だちと一緒に「真夏のホラー・アカデミー!」でホラー映画をしっかり勉強して、映画専門スター・チャンネルの「1ヶ月まるごと! 真夏のホラー映画大特集」の31作品を恐怖レベルの低いものから順に観ていくといいだろう。

衣装協力:Jilky/stylism/GRACE CONTINENTAL(滝沢沙織)

スター・チャンネル特別番組 「真夏のホラー・アカデミー!」

映画専門スター・チャンネルで8月放送の「1ヶ月まるごと! 真夏のホラー映画大特集[http://www.star-ch.jp/horror/]に合わせたスペシャル番組。人気急上昇中の映画コメンテーター有村昆と、ホラー映画好きの女優・滝沢沙織、そして特別ゲストによる、背筋も凍る!? 真夏のホラー映画トーク。
ゾンビ映画からスティーブン・キングまで、様々な切り口で初心者にも分かりやすいホラー映画の楽しみ方をナビゲート!

放送日:BSスカパー!にて7/15(日)初回放送 ※以降、8月末までに計6会放送。
    ※スター・チャンネルでは8/1(水)以降、番組を10~15分に分割編集したものを放送。

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映画ライター。独自の輝きを放つ新進の女優と新しい才能を発見することに至福の喜びを感じている。キネマ旬報、日本映画magazine、T.東京ウォーカーなどで執筆。休みの日は温泉(特に秘湯)や銭湯、安くて美味しいレストラン、酒場を求めて旅に出ることが多い。店主やシェフと話すのも最近は楽しみ。

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