ソーシャルゲームも大流行と言われてからずいぶん時間が経って、既にドリランド型のゲームは、キャラクターが強いものが多い傾向になっている。アニメやゲームで既に人気のある、集めるカードとしての魅力がある「キャラクターもの」だ。

一方、新しいソーシャルゲームはボタンを押してダンジョンなどを探索する部分が、アクションゲームやパズルゲームになっていたり、さまざまなゲームジャンルになっていった。どちらかというと逆に、色んなゲームがソーシャルゲーム的な部分を搭載した感じだ。

この「将棋ウォーズ」は、そのタイトルもそうだけど、これまでのネットワーク対戦のシンプルな感じではなく、ソーシャルゲーム寄り、アプリゲームらしい仕上がりになっている。「パズルでもアクションでもいいんだったら将棋とかオセロでいいじゃん」っていう感じで、ネットワーク将棋にソーシャルゲーム的なレベルアップや演出を寄せたような感じだ。

たとえば「棋神降臨」という、さっき書いた「人工知能が助けてくれる」という機能も、結構シンプルな将棋対局からすれば邪道だと言う人も多いかもしれない。でもポップなものにするために、どこまで「対戦ゲームアプリ」にするか、または伝統的な将棋を残すかというバランスが色々ある中で、こういうのもいいなと思わせてくれる。

元々のアナログ将棋にも、駒数にハンデを付ける「飛車角落ち」とか、同時に何人もと対局する「多面指し」など、変則的な遊び方がたくさんある。こういう「崩し」が多様にあって、それがいろいろ楽しめるのも将棋の面白さや遊ぶ人の多さにつながっている部分があるだろう。

無料アプリだが広告表示やアプリからのしつこいお知らせも無い。ユーザー登録時にメールアドレスが必要なだけで、あとは制限回数内ならいくらでも遊べる感じになっているので、適当に遊びたい人は是非!

【関連リンク】
将棋ウォーズ公式サイト[http://shogiwars.heroz.jp/]
将棋ウォーズ公式twitterアカウント[https://twitter.com/shogiwars]

「今さら聞けないソーシャルゲーム」過去の記事はこちら!
ガチャって何?どんなジャンルが人気?[http://ure.pia.co.jp/articles/-/4728]
イヤな課金とそうでない課金の違いは?[http://ure.pia.co.jp/articles/-/5080]
RMTは売買どちらも可能にしている[http://ure.pia.co.jp/articles/-/5512]
探検型最終形「拡散性ミリオンアーサー」 [http://ure.pia.co.jp/articles/-/5808]
300万DL突破「キングダムコンクエスト」[http://ure.pia.co.jp/articles/-/6144]
世界で5億人が遊ぶパズル「ビジュエルド」[http://ure.pia.co.jp/articles/-/6591]

かやま・てつ 漫画家、ゲーム作家。自作のインディーズ出版者ごっこ「ドグマ出版」で自分に漫画新人賞を与えてデビュー。著書に『ランチパックの本』など。mixiやmobage、GREEなどのゲームアプリや、iPhone向けのゲームも制作。公式HP