「母の知り合いに放送局の関係者がいて、その方が、『一度オーディションを受けてみろ。もっと広いフィールドで活躍出来る子だ』と僕を褒めてくれたんです。「じゃあ、受けてみようかなぁ」と軽い気持ちでオーディションを回り始めました。ある日、デモテープを送ってあった事務所から連絡があり、そこからスタートですね。

その後の活躍は、誰もが知るところ。Block Bとしての目標は?

「昔はいろいろあったんですけど、最近は『次はこれをするぞ!』というよりも、ただ、いいものをたくさんの人に届けたいなと。何かの賞をとりたい、みたいな野望はなくて、ずっといい音楽をするグループでいたいです」

“Block BのZICO”が、“プロデューサーZICO”として頭角を現し始めたきっかけが『SHOW ME THE MONEY シーズン4』。韓国のヒップホップレジェンドたちと肩を並べ、プロデューサーとして参加した彼は、この番組で注目を浴び、ソロのヒップホップアーティスト&敏腕プロデューサーして認められるようになった。プロデューサーとは? と投げかけると、「スタイリストのようなもの」と説いた。

「ある歌手がいたら、その歌手に一番似合う服を着せて舞台に立たせる。それがスタイリストですよね。その役割を、音楽を通してするのがプロデューサーだと思うんです。スタイリストがクローゼットの中身を充実させるように、僕は音楽のレパートリーを増やすことが必要です。だから最近は、四六時中音楽を聴いています。ヒップホップだけじゃなくて、いろんなジャンルの曲を、です。最近どんな曲がリリースされて、どんな曲が大衆に受けているのか。その中で僕は何をすべきなのか。毎日、そんなことを考えています」

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