今年、『21Jump Street』『君への誓い』など主演作が軒並み大ヒットし、ハリウッドで最も注目の俳優に成長したチャニング・テイタム。ナイスガイとしても知られるが、それだけに、撮影現場でわがままな行動を取る共演者は許せないらしい。

テイタムとアレックス・ペティファーは、現在アメリカで大ヒット上映中の映画『マジック・マイク』(日本では来年公開予定)で共演。テイタムは俳優になる前、男性ストリッパーとして働いていたことがあり、その体験が物語のインスピレーションになっているという。テイタムは主演のほか、プロデュースも兼任。スティーブン・ソダーバーグが監督を務める。

テイタム演じる主人公が連れて来る若手の新人ストリッパーを演じるのが、ペティファー。マシュー・マコノヒー、マット・ボマーらストリップクラブに勤める男たちを演じる俳優たちはみんな気さくで良い関係を築いたというが、テイタムに近しい人の話によると、ペティファーだけはスター気取りで、良い雰囲気を壊していたらしい。映画のプレミアでもテイタムはペティファーの横に並ぶのを避け、記者会見でも遠く離れた席に座っていた。テイタムはもう二度とペティファーとは仕事をしないと語っているという。

わずか700万ドルで作られたにも関わらず、公開10日で北米だけで7200万ドルのヒットを達成し、テイタムの勢いはますます増している。この夏公開予定だった『G.I.ジョー バック2リベンジ』が来年3月に延期されたのも、表向きは3D変換するという理由だが、せっかく人気が出た彼の出番を増やすというねらいもあるらしい。もともとの映画では彼のキャラクターが死ぬはずだったが、再度撮影して、生き残るよう変更されるそうだ。このほかにも来年はソダーバーグ監督と三たび組む『The Bitter Pill』が公開される。

文:猿渡由紀