サンワサプライ初の東京・港区の体験型ショールーム

["\n サンワサプライが東京・港区にオープンした同社初の体験型ショールーム「サンワサプライ(無人)実験サポート展示場」が、2016年8月のオープンから9か月で軌道にのった。会場名にあるように、将来は無人による運営も視野に入れており、現在は社員1名がローテーションで運営している。

\n 会場はJR浜松町駅から約200m先の大門の交差点を右折して、さらに約250m先の浜松町OSビル2階にある。1階のセブン-イレブンが目印だ。約165m2のフロアは、壁面に、「キーボード・テンキー」や「マウス・マウスパッド」「LANネットワーク」など、カテゴリ別にPC周辺機器やアクセサリなどが並ぶ。

\n 中央には、話題のIoT製品のほか、レーザーポインターやプレゼンテーションマウスなどオフィスで必要な小物類を展示している。

\n 特に、IoTのコーナーで展示している製品は必ずしも自社製品だけではない。例えば社員が海外出張で購入してきたという「Amazon echo」を展示しているほか、JBLのBluetooth対応スピーカー内蔵の照明「sengled pulsesolo」など、興味深いアイテムが多数並ぶ。もちろん、Amazon echoは国内では使えないが、実機を触れるのは貴重だ。

\n 「ここでは販売機能はなく、あくまでもお客様に製品を実際に触って確かめていただくことが狙い。法人需要だけでなく、一般のお客様もウェブサイトで見た製品を確かめに来場されることが多い」と同社の三宅栄常務が語るように、展示場は製品の体験・体感に特化しており、購入はできない。購入する際は、近くの家電量販店や直販サイトの「サンワダイレクト」を案内する。

\n リアルの体験スペースは、同社が扱うオフィス用チェアやデスクでも威力を発揮する。座りすぎの解消や作業効率をアップする電動の「上下昇降式デスク」を代表とするオフィス用デスクやチェアは、座り心地やサイズ、操作感を試してみたくなるものだろう。

\n 「製品をある程度絞り込んでから来場して、実際に座って納得してから『これに決めた』と言って帰られる方も多い」と三宅常務はリアル店舗で試せる効果を実感する。会場奥には商談スペースもあり、家電量販店のバイヤーや法人向けビジネスの商談もできる。

\n 直販サイトの「サンワダイレクト」では、製品紹介と一緒に「サンワサプライ(無人)実験サポート展示場」に製品展示の有無が分かるように連動している。将来の無人運営化も含めて、サンワサプライ流のリアルとネットの融合戦略の今後が楽しみだ。(BCN・細田 立圭志)