5月9日付で就任予定のバッファローの井上武彦新社長

["\n メルコホールディングスグループの子会社でPC周辺機器メーカーのバッファローは4月27日、斉木邦明社長が退任し、井上武彦常務が5月9日付で新社長に就任する内定人事を発表した。退任する斉木社長は、現任のメルコホールディングスの専務を続投する。

\n 井上武彦氏は1954年2月7日生まれ、神奈川県出身。77年に東京大学の経済学部を卒業後、松下電器産業(現パナソニック)入社。2012年9月にメルコホールディングス入社、13年1月に経営管理部長、同年4月にバッファローの経営企画部長、同年5月に取締役、同年6月にメルコホールディングスの管理部長に就任。15年8月にバッファローの常務(現任)、同年12月にBUFFALO AMERICASのCEO兼COO(現任)を兼任している。

\n 今回の人事では新任の役員5名、退任の役員3名も発表しており、経営陣の若返りを図った。新任の取締役は吉﨑良助氏、田中辰吾氏、和田学氏、石丸正弥氏、横井一紀氏。退任する役員は福田英雄氏、小川秀和氏、竹藤晴之氏となっている。

\n 退任する斉木社長は03年10月にメルコホールディングスの専務、06年5月にバッファローの社長に就任した。バッファローの主力製品である無線LAN「AirStation」は、社長就任1か月前の06年4月に累計出荷1000万台を記録した後も、15年9月に4000万台まで4倍にまで事業を拡大させた。

\n また、10年前はPC周辺機器のハードのラインアップを充実させ、09年にコーポレートステートメントを「デジタルライフ、もっと快適に」とし、LAN搭載の外付けHDDやレコーダーなどをNASでつなげるホームネットワーク事業に注力した。

\n 10年2月には、メルコホールディングスとアイ・オー・データ機器、デジオンの3社による「デジタルライフ推進協会」を設立。ホームネットワークで中核になるNASで、異なるメーカーの機器同士の互換性を認証する「DLPA NAS」の推進活動にも尽力した。