ヴァイッド・ハリルホジッチ監督 ヴァイッド・ハリルホジッチ監督

『W杯最終予選』は8月31日(木)・オーストラリア戦、9月5日(木)・サウジアラビア戦と最後の最後に山を迎える。クライマックスの山場の重要な試金石となる試合が6月にある。イラクとの『W杯最終予選』の6日前に組まれた『キリンチャレンジカップ2017』シリア戦だ。

キリンチャレンジカップ チケット情報

グループA4位に甘んじるシリアとのテストマッチは、新顔や復帰組を試す絶好の機会と言える。ハリルホジッチ監督は「新しい選手を試す場が最終予選でいいのか。最終予選は親善試合ではない」と幾度となく口にしている。事実、昨年11月の『キリンチャレンジカップ2016』オマーン戦で久保裕也が国際Aマッチデビューし、大迫勇也も1年5か月ぶりに代表復帰を果たした。ふたりのアタッカーだけではない。ボランチ永木亮が代表デビューし、右SB丸山祐市も初めてスタメンに名を連ね、FW齋藤学は約2年半ぶりに出場したのだ。

そこで注目されるポジションは、ボランチである。長谷部誠主将が戦線離脱し、3月シリーズ・UAE戦は山口蛍のひとつ前に今野泰幸&香川真司、タイ戦は山口のパートナーを酒井高徳が務めた。約3年ぶりの代表復帰にも今野はさすがのパフォーマンスを見せるも負傷離脱、酒井高は低調なパフォーマンスに終わり、長谷部の代役はまだ見つかっていない。3月シリーズで今野の離脱を受け、緊急召集された遠藤航がファーストチョイスなのか。それとも遠藤がCBを務める浦和レッズでボランチを担う柏木陽介や、ハタチにしてガンバ大阪の定位置を確保した井手口陽介、スペインへ旅立った柴崎岳を再び呼ぶのか。はたまた、本田圭佑のコンバートという策を披露するのか。ハリルホジッチの選択が気になる。

ボランチとともに、CBのポジションも注目される。CBはここ3年9か月にわたって吉田麻也&森重真人のコンビで固定されている。吉田と森重はすでに1枚イエローカードをもらっている。あと1枚警告を受けたら、次の試合は出場停止となる。豪州戦やサウジアラビア戦で吉田か森重を欠く、最悪ふたり一辺に欠くなんて事態に浮き足立たないためにも槙野智章、昌子源、植田直通らをシリア戦で試しておきたい。

『W杯アジア最終予選』最後の3試合の文字通り重要なテストとなる『キリンチャレンジカップ2017』シリア代表戦(6月7日(水)・東京スタジアム)のチケットは4月29日(土・祝)午前10時より一般発売。