急なお迎えを拒否る「オレ無理パパ」が4人に1人いる?

子どもを保育園に預け始め、なんとか1カ月が過ぎた、というパパママは多いと思います。最初の数週間は保育時間も少なめにし、会社の職場復帰時間も短くしていたので、ゴールデンウイークまでなんとかやりくりできた、というファミリーも多いでしょう。

ところが、保育園はここからが正念場です。保育園からいきなり電話がかかってきて、急な発熱だったり、ケガをしたりして、「できれば早めのお迎えお願いします」と言われることになるからです。

オンラインベビーシッターサービスの会社キッズラインが調べたところ、保育園の急なお迎えコールについてはママの負担が大きいそうです。

ママがお迎えコールをもらったとき、パパに頼もうとしたら、なんと27.4%のパパは「行けない」「無理」と断ったそうです。4人に1人のパパは「オレ無理パパ」ということになります。連絡が取れなかった、という答えも6.8%です。

もちろん半分以上のパパはお迎え対応に協力してくれており、20.3%のパパはすぐにお迎えに行ってくれ、37.9%のパパは「数時間後ならなんとか」というような調整をしたそうです。

でも後者は必ずしもお迎えしたとはいえませんね。実質的にはお迎え対応してくれたパパは5人に1人しかいなかったようです。

このアンケートをよく見ると、そもそもパパにお迎え対応をお願いしていない、という回答が全体の45%あったりします。先ほどの半数のお迎え対応も、実際にはお迎え対応を頼んだパパ(55%)の中なので、パパ全体からいえばさらに半分なのです。

この問題、子育てパパママの大問題のひとつだと思います。特に仕事に復職するママをパパがどうサポートしていくか、そして子育てを夫婦の両方がどう関わっていくべきか、リアル子育て共働きファミリーの私のケースも紹介しつつ、考えてみたいと思います。

子どものお迎えは必ず起きる 夫婦でシェアすることが大事

オレ無理パパはなぜそう答えるのか、ママに質問をした結果もなかなか象徴的です。

急なお迎えや仕事の調整は妻の仕事だと思っている……39.4%
ノーと言っても妻がなんとかしてくれるという甘えの気持ちがある……26.6%
仕事の都合がつけば自分が迎えに行きたい……26.6%

つまり3分の2は、自分がお迎えをするという意識がパパ側にないということになります。

そもそもの電話を受けること自体がママに偏っているのも問題です。93.8%は連絡先がママの電話になっているそうです。これではパパが「自分も担当するもの」と考えていないといっても仕方ありません。

子どもの急な発熱や下痢、嘔吐などがあって、お迎えに行かなければいけない事態は必ずやってきます。朝の調子が今ひとつだった場合はある程度予期することもできますが、いきなりケガしてしまうこともあります。

もし、夫婦が共働きであればお迎えをママだけの仕事にするのはおかしな話です。むしろ、夫婦でシェアすることを前提としなければいけないのです。

保育園に通い始めるときには、「お迎えはパパママ共通の対応課題」であることを確認すべきです。もしまだはっきりしていない場合は、お迎えルールをこれから決めておきましょう。