新年度が始まり、お子さんのお弁当作りが始まったママさんも多くいらっしゃいます。まだ4月あたりは大丈夫なものの、暑くなってくると、心配なのが食中毒

冷凍しておけば、火を入れれば・・・と思いますが、それでも食中毒は起こります。お子さんが楽しみにしているお弁当で食中毒が起こるなんて嫌ですよね。今回は、これからの時期気をつけたい食中毒になりやすい食べ物について、管理栄養士の筆者がご紹介します。

熱に強い菌には要注意!

「食中毒にならないよう、十分に熱を入れましょう」という言葉をよく目にすることから、「熱を加えれば大丈夫」と思っている方も多いようです。

しかし、食中毒菌の中には熱を加えても死滅しない、熱に強い菌がいます。代表的な2つの菌をご紹介します。

1:セレウス菌

セレウス菌

自然界の土の中やほこり、水の中など自然界に存在する菌ですが、食品の中にも発生する菌。毒性があり、100°Cで1時間加熱しても、さらには消毒薬をかけても死滅しない食中毒菌がセレウス菌。特に25〜30度くらいの室温では毒素を発生しやすい環境となります。

体内に入ってから30分から半日かけて体の中で潜伏し、その後吐き気や嘔吐腹痛や下痢が起こります。

セレウス菌要注意の食品

このセレウス菌が繁殖しやすいのがチャーハン、オムライス、パエリア、ドライカレ-、スパゲティーなど主食となる混ぜ料理

小腹が空いた時のお子さんの間食に・・・と作り置きをしておくのもやめましょう。

セレウス菌予防策

主食となる穀類や麺類は、調理したら8度以下に保存するか、55度以上で保存することで、セレウス菌の繁殖を極力抑えることができます。

保存時間が長ければ長いほど、菌が繁殖する機会を与えてしまうので、調理後は早めに食べるようにしましょう。どれもお子さんが好きな料理ですが食中毒になりやすいので、夏の時期はお弁当には避けたいですね。

2:ウエルシュ菌

ウエルシュ菌とは?

人の腸管や自然界に多く存在するウエルシュ菌。熱に強く、さらに酸素を嫌う菌です。食品の多くは内部に酸素が無く、ウエルシュ菌が育ちやすい環境となります。

この菌も毒性があり、45度くらいの温度で増殖します。さらに、100度で数時間熱を加えても死滅しない菌。体内に入ってから10時間くらいで腹痛や下痢が起こります。

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