ちょっと気を抜いた途端に、ものであふれてしまいがちな「キッチン」。

そんなキッチンにフル活用したいのが、「無印良品」の収納アイテムです。

見た目すっきり、家事もはかどる素敵なキッチンに変えるには?

無印アイテムを使いこなす収納のプロ、整理収納コンサルタントの森山尚美さんに、キッチン収納のコツを伺いました。

(1)無駄な動きをなくす

――キッチン収納で心がけていることは何でしょうか。

森山尚美さん(以下、森山)「じつは私は料理が苦手で、できればしたくないと思っているタイプなんです。

でも、子どもが2人いるので、食べさせないわけにはいきません。だから、いかに面倒くさくなく料理ができるかという仕組みが大事だと思っています。

準備に時間がかかったり、片付けに時間がかかったりだと、『あ~やだな~面倒くさい』となってしまいますよね(笑)。

そう思わないようにするために片付けておくというのが、モチベーション維持の方法のひとつなんです。

パッと準備して効率よく片付けるために、いかに無駄な動きをなくして時短するか。

一歩も動かずにものを取るとか、振り向いたら取れるとか。最低限の動きでものを出し入れし、やりたいことをできれば、ということなんですね」

【食器棚】

振り向くだけで食器が取り出せる場所に配置。上段では「重なるラタン長方形バスケット・小」を使用。

(2)わかりやすさ

森山「それと『わかりやすさ』ですね。ひと目で全部持っているものがわかる。どこに何個あるのかがわかる。そういったことがキッチンの収納では非常に大切だと思います。

たとえば、ここ(下写真)は食材の引き出しですが、上から見て何が入っているか、一目瞭然でわからないと、結局また無駄に買ってしまったりします」

【食器棚(大引き出し)】

食材は重ねない。そうすることで種類・個数がひと目でわかる。

「あとは、ものが少ない方が、ちゃんとものを使い切ってあげられます。

フライパンも2個もあれば、だいたい事足りますし、ものを厳選して持つというのは大事かなと思います」

必要な道具を厳選。立ててあるので取り出しが楽。「ポリプロピレンファイルボックス・スタンダードタイプ ・A4用・ホワイトグレー」(写真左)「ポリプロピレンメイクボックス」(写真右)
深さのある引き出しは、重ねるより、立てて収納が便利。コーヒーフィルターや小皿には「アクリルレタースタンド」使用。