32年ぶりに舞台に出演する森昌子

 舞台「のど自慢~上を向いて歩こう~」の制作記者発表が19日、東京都内で行われ、出演者の森昌子、河合郁人(A.B.C-Z)、湖月わたる、上原多香子、寺西拓人(ジャニーズJr.)、小川菜摘、前田吟、監修、演出を務める井筒和幸監督、特別出演の生島ヒロシが出席した。

 本作は、井筒監督の映画『のど自慢』(1999年)をベースに、音楽喜劇として舞台化したもの。テレビの人気番組「のど自慢」に出演しようと奮闘するさまざまな人々の姿を、笑いと涙でつづったハートウォーミングコメディー。

 歌手としてデビューしたものの、なかなか売れず10年がたち、人生の岐路に立つ演歌歌手・赤城麗子役で主演する森は「とにかく32年ぶりの舞台で、平静を装っていますが本当に緊張しています」と明かし、「ぜひ皆さまに胸を借りるつもりで一生懸命やりたいと思います」と語り、ほほ笑んだ。

 そんな麗子を売ろうと奮闘するマネジャー役を演じる河合も、グループを離れての仕事は久しぶりだそうで「すごく緊張しています」と心境を吐露。今回は、せりふの量も多く結構しゃべる役だといい「普段の自分と似た部分があるし、うちの母親も“れいこ”という名前。二人三脚するにはピッタリの役だと思います」と意気込みを語った。

 一方、初の会見となった寺西は「普段あまり僕の仕事に興味のないおばあちゃんが『森昌子さんの舞台に出るんだよ』と言ったらすごく喜んでくれた。多分見に来てくれるので頑張らなきゃ」とニッコリ。「僕も先月大学を卒業したばかりで(演じる役柄と)年も近いので、自分に近いものが演じられたら」と力を込めた。

 そんな寺西の母親役を演じる小川は「息子と同じ年。こんなに顔のきれいな息子がいたらうれしいです。うちは夫(浜田雅功)のDNAが強いので」と語り、笑わせた。

 この日が初対面ながらキャスト陣の息は既にぴったり。森は河合とのポスター撮影を振り返り「ツーショットの時に『僕がお守りします』とすてきなことを言ってくれた。息子と同じぐらいの年なのにドキドキしちゃって、頼らせていただこうかなと思いました」と告白した。

 「マネジャー役なので…」と照れ笑いを浮かべた河合だったが、森は「それだけ?」と不満げ。改めて河合が「僕の出演が決まった時、森昌子さんと一緒ということで家族中が緊張し始めて…。ちゃんと守りたいと気持ちを込めて言いました」と言い直すと、森も「久々の男性からの告白だったので、びっくりしました」とうれしそうに話し、河合も「僕も初めての告白でした」とはにかんだ。

 舞台は6月29日~7月4日、都内、東京国際フォーラム ホールCを皮切りに、神戸、名古屋で上演予定。