――そうやって、おおまかなジャニヲタ像を把握していったわけですね。他に調べてわかったことはありましたか?

飼い猫「ジャニヲタとバンギャルを兼任している人が結構いました。そういえば、『去年はバンギャル手帳を買い、今年はドルヲタ手帳を買った』という、明らかにバンギャルカウントの人もいたんです。

以前だと、ヴィジュアル系が好きな人はほかのジャンルに一切興味がないのが当たり前でした。しかも本命のバンドのみおっかけるのが美徳で、あれもこれも好き、と言うと、ミーハーと思われていました。

今はヴィジュアル系もジャニーズも、とプロフィールに書いている人も多く、時代が変わったと思いましたね。

――兼任している人がいたことも、ドルヲタ手帳誕生につながったんでしょうか?

飼い猫「最初の段階でバンギャルだけどジャニーズも好きという人が興味を持ってくれたので、そこからドルヲタ手帳が生まれたというのはありますね」

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――飼い猫さん自身がこれから掘り下げてみたいジャンルはありますか?

飼い猫「手帳を通して、いろんなジャンルのヲタの人の話を聞くと、行ったら行ったで楽しいんだろうなとは思います。でも、自分の本命のライブもあるので、これ以上趣味を増やすのは無理ですね」

――今後、また別のヲタ手帳を作る予定はありますか?

飼い猫「要望はもらっていますが、情報収集に時間がかかりそうなので、増やさないつもりです。不備があって失礼になってもいけないので。実はドルヲタ手帳についても、『私、バンギャルですけど、ドルヲタ手帳作って大丈夫ですか?』という気持ちなんです」

――そうですか。でもこの手帳があってありがたいと思っている人は多いんじゃないですかね。

飼い猫「だといいんですが…」

――ドルヲタ手帳は来年も発売予定ですか。

飼い猫「はい。そろそろ来年用の準備を始めようと思っていて、より細かい要望をすくい上げるために、今回買った人にアンケートを取ろうと思っています」

――もう作り始めるんですか!?

飼い猫「手帳のおかげで秋と年度末はライブにいけないという事態が発生してるんです。だから、そんなに切羽詰まらないようにするため、早く準備を始めようと思って。
ジャニヲタさんでドルヲタ手帳を買った人にも、使い勝手の感想をぜひ教えてほしいですね」


手帳のデザインだけでなく、紙選び、印刷の発注など、製作に関するすべてを手掛ける飼い猫さん。その真摯な仕事ぶりはTwitterからも伝わってくる。

完全家内制手工業で、利益も顧みず、使いやすさが追及された『ドルヲタ手帳』。購入した人には、「ジャニヲタさんに仲間意識を感じてました」という飼い猫さんの愛情もぜひ感じつつ、感想や意見を送ってみよう。

会社員からテレビ番組やDVDなど映像関係の英日翻訳者を経てライターに。 ハーバルセラピスト、アロマセラピーアドバイザーの資格あり。子供の頃からお笑い好きで、当時読んだ「落語全集」は宝物。でも、なりたかったのは落語家ではなく小説家。今、こうして文章を書いて人に伝える仕事をしていることに喜びを感じてます。