「上北 健 HALL LIVE IN TOKYO“僕と君が、前を向くための歌”~生きゆく街に海を見る~」 「上北 健 HALL LIVE IN TOKYO“僕と君が、前を向くための歌”~生きゆく街に海を見る~」

4月15日(土)東京・日本橋三井ホールにて上北健のワンマン・ライヴ「上北 健 HALL LIVE IN TOKYO“僕と君が、前を向くための歌”~生きゆく街に海を見る~」が行われた。この日はコンテンポラリーダンスチーム“OrganWorks”とのコラボなど、4月12日発売のミニ・アルバム『LAYERED』リリースツアーとは別のスペシャルなワンマン・ライヴとなっていた。

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1曲目はライヴのタイトルになっている『生き往く街に海を見る』。アコースティック・ギターを手にして暗がりの中で歌い出すと、左右から白い衣装に身を包んだ男女のダンサーが現れひらひらと舞う。曲間で度々行われた朗読は、会場入り口で配布されたパンフレットに書かれた詩に沿ったもの。歌、演奏だけでなく、ダンサーを交えた朗読を含めてひとつの世界観を届けようというコンセプチュアルなステージであることに改めて気付かされる。

終盤、物語の主人公が大海に漕ぎ出していく様が朗読されると、“さあ、いこうか!”とのひと声で、観客が総立ちになり『false color』へ。“ここから旅立ちの合図だ!一緒にいこう!”そう告げると、手拍子を送る観客はますますヒートアップ。“僕と君は、未完成なままで進む。”と、ポジティブなメッセージがリンクした『COMPASS』でステージ、客席が一体となり感動的なエンディングとなった。“長い時間をかけて準備して、1つの世界観を作れないだろうかと思って作ったのが今日のライヴです。僕の第一歩となるライヴをやることができました。どうもありがとうございました”と、アンコールでこの日初めてのMC。最後は1人でステージに残り『心根~心音』を弾き語り、万雷の拍手の中、2時間21曲のライヴを終えた。

6月18日(日)北海道・DUCE SAPPOROからは『LAYERED』リリース・ツアー「上北 健 2nd mini-album『LAYERED』Release Tour 2017~心の断面は美しいか~」がスタートする。この日のライヴとはまた違った世界観で楽しませてくれるであろうツアーも期待できそうだ。チケットは発売中。

取材・文:岡本貴之

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