「ハッピーホルモン」セロトニンを増やす食べ物とは

腸内環境が大事、ということはわかったとして、では夫婦仲を良好に保つために腸に働きかけることは何か。

それは、プラスの感情を生み出すホルモンをたくさん増やせばいいということになりますよね。

「ハッピーホルモン」と言われるセロトニンを増やすのが一番の近道だと言えます。セロトニンは心の安定をもたらし、不安や焦りを減らしてくれるホルモン。夫婦でこのセロトニンを増やす食生活をすることが、ふたりの仲をも安定させることにつながります。

そして、このセロトニンを増やす食べ物はズバリ、「お肉」なのだそう。しかも、「牛・豚・鶏」を週の中でローテーションしながらいろいろな種類を食べるのがコツ。それぞれとれる栄養が違うからです。

肉にはセロトニンだけでなくいろいろなホルモンを合成する材料になるたんぱく質はもちろん、鉄や亜鉛、ビタミンB群などが含まれているのでオススメなのだそう。さらに、納豆や豆腐などの大豆食品(植物性たんぱく質)も組み合わせることで、どんどんセロトニンが増えていきます。

また、夫婦で食事をする機会が減っていたり、いっしょに食事していても無言だったりお互いテレビを見ていたりして、食事を楽しめていないとしたら要注意。

先程紹介したように、腸内にはストレスをキャッチする受容体があるので、共に食事を囲んで「おいしいね」と夫婦で会話を楽しむことも大切です。新婚当初は自然にやっていたであろう、基本的なことが意外と一番大事なのかもしれませんね。

腸内環境を整えて夫婦の絆も深める

 セロトニンを増やす食事ももちろん大事ですが、食べた栄養素を体に取り込むのも、必要な場所に届けるのもやはり腸内環境しだい。

 まずは腸内環境を整えていきましょう。

腸内環境を整える食べ物は、周知のように発酵食品と食物繊維です。ヨーグルトを毎朝食べる、なんて習慣がある人もすでにいるかもしれません。

ただ、必ずしもヨーグルトを毎日食べることがいいとは限らないそうです。乳酸菌にも相性があり、合っていない可能性があることや、同じものばかりとることで腸内細菌に偏りが出ていることがあるからです。

ヨーグルトにしてもいろいろな種類を食べてみたり、味噌やチーズや漬物や塩麹など、乳酸菌を含む他の食べ物も組み合わせていくのがいいそうです。

食物繊維はやはり野菜や海藻、きのこ類からとるのがベスト。お肉の倍はとりたいところです。

夫婦で腸内環境を整えて幸せホルモンをどんどん作っていけば、お互い些細なことで言い合いにもならないし、お互いの行動にイラッとすることも少なくなるはず。二人の絆もどんどん深まります。

いかがでしたか?

いずれも、日頃の食生活をちょっと意識するだけで改善できそうなことばかりですよね。

本書では、男女の脳の違いについてはもちろん、男女の仲や男女それぞれの加齢による変化を改善するための医学的なヒントがより詳しく解説されています。

新婚のころのような夫婦仲を持続するためにも、「男とはしょせん分かり合えないんだわ」と諦めずに、ぜひ「腸でわかり合う」努力をしてみてください。

エディター&ライター。エンタメ誌などの編集を経て、出産を期にライターに。ミーハー精神は衰えないものの、育児に追われて大好きなテレビドラマのチェックもままならず、寝かしつけたあとにちょこちょこと読むLINE漫画で心を満たす日々。