革新とともに復活したHPの幻のロゴ

["\n 【LOGOS~企業や製品の顔となるロゴの歴史を追う】PCやプリンタで世界をリードするHP。同社のロゴは時代ごとにそのスタイルを変えているが、斜体小文字の「hp」という表現は1941年以来継承されている。2015年11月にサーバーなどのエンタープライズ事業と、PC・プリンティング事業を分社化しており、HPロゴは後者の事業を担うHP Inc.(日本法人は日本HP)が引き継いだ。

そのHPが昨年春に発売した薄型モバイルPC「Spectre13」は、ハイスペックながら優美なデザインで注目を集め、この製品に採用されたロゴも大きな話題となった。長短の斜線が4本並ぶだけの、シンプルでシャープなロゴ。情報量は極限までそぎ落とされているが、HPのロゴを知るユーザーであれば、この意匠が凝らされたPCを見れば一目で、それがHP製品であるということを認識するだろう。

\n 日本HP広報部の川邑和代マネージャーは「新生HPは、テクノロジーによって世界の人々の暮らしをよりよくしていくこと、常にイノベーションをもたらしていくことをお約束する。このロゴにもそういった思いを込めている」と説明する。これだけミニマルなデザインでありながら、見た人に「hp」の2文字を想起させることができ、しかもエレガント。このデザインそのものが、まさにイノベーションといえるだろう。

\n 実はこのロゴ、HPが2008年以降取り組んだブランド再構築プロジェクトの中でデザインされながら、企業ロゴとしての採用は見送られていたものだった。不採用の理由は明らかにされていない。ただ、「Spectre 13」はビジネスライクだったHP製品のイメージを大きく変えた製品であり、一度封印された革新的なロゴがこの機種で復活したという物語自体、「HP製品がここまで変わった」ことをより印象深いものにしている。

\n 現在、日本HPではこの新しいロゴを「プレミアムマーク」と呼び、特に独創的で美しいデザインと高い性能を兼ね備えた機種にのみ採用している。プレミアムマーク付き製品のひとつ「Spectre x360」は、高価格なハイスペックモデルに人気が集中するなど、日本市場でも好調な売れ行きを示しているという。

\n■会社データ

\n企業名:日本HP

\n所在地:東京都江東区大島2-2-1

\n創業:1939年(旧・米ヒューレット・パッカード)

\n※『BCN RETAIL REVIEW』2017年6月号から転載

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