三石琴乃と古谷徹

7月6日六本木・ニコファーレで行われた「美少女戦士セーラームーン」の20周年を記念したトークイベントで、来年夏を目標に「美少女戦士セーラームーン」のアニメ新シリーズが公開される事が明らかになった。

【イベントの模様や、ももクロのステージを写真で見る】

この日のイベントはニッポン放送の吉田尚記がMCを務め、アニメで月野うさぎ役を担当した三石琴乃、タキシード仮面役を担当した古谷徹、原作者である武内直子の担当編集を務めた小佐野文雄といった、ゆかりのある3人を迎えたトークショー。そしてフランス・パリで開催中の「JAPAN Expo」に出演しているももいろクローバーZとニコファーレが中継を結び、ライブを披露するという構成になっていた。

まずはアニメ化に至った経緯が小佐野から明かされた。「既に別の作品の予告まで打っていたのに、急遽アニメ化が決まり、アニメと漫画がほぼ同時にスタートした」という裏話は三石と古谷も初耳だったそうで、特に「アニメの準備期間は約半年」というエピソードには声優歴が長い古谷も「普通はありえない」と驚きを見せていた。

その後も「実はアニメは半年で打ち切られる予定だった」という衝撃の事実が明かされ、会場もネット上も騒然。視聴率は良かったもののグッズ売り上げが芳しくなかった、というのが理由らしく、年末に発売されたムーンスティックの大人気により、打ち切りは回避された、とのこと。

後半はフランス・パリから生中継で「JAPAN Expo」に出演しているももいろクローバーZがこの日限りのセーラー戦士コスプレで登場。『ムーンライト伝説』を歌いあげ、現地もニコファーレもネット中継を見ている視聴者もこの日一番の歓声を上げた、と思いきや、この日一番の歓声はこの後に起こる。歌い終わったももいろクローバーZから「美少女戦士セーラームーン」の新シリーズが来夏公開を目標に製作中であること、そしてその主題歌を「ももいろクローバーZ」が歌うという事が発表され、会場もネットも壇上の出演者も、一斉に驚きの声をあげた。

その後も、ももいろクローバーZによるライブが披露された後、ニコ生住人から新作アニメに関する質問が矢のように向けられたが、小佐野は「来年の夏予定という事以外は何も決まっていない」と答えるにとどまった。

最後には、原作者武内直子からファンの方々へのメッセージが、三石によって読み上げられた。「正直怖いです」と原作者だからこそ感じる素直な気持ちを語りつつも、「本当にたくさんの方に愛された幸せな作品でした」と20年経っても愛してくれるファンへ感謝し、「皆さんどうかお手柔らかに、にこにこ顔でおかえりと言ってくれると嬉しいです。思い切り懐かしんでくれると嬉しいです」と願いを込めてしめくくった。

リメイクなのか、新シリーズなのか、声優のキャスティングなども白紙の状態となっている今回の発表。続報に期待しよう。