『ディクテーター 身元不明でニューヨーク』ポスター(C)2012 Paramount Pictures. All Rights Reserved.

『ボラット』『ブルーノ』のサシャ・バロン・コーエンの主演最新作『ディクテーター 身元不明でニューヨーク』の新予告編がこのほど公開され、主人公アラジーン将軍の過激な行動の数々が紹介されている。

『ディクテーター 身元不明でニューヨーク』予告編

カザフスタンのジャーナリスト、ゲイのファッション評論家など様々なキャラクターに扮し、世間を騒がせてきたコーエンが本作で演じるのは独裁者アラジーン将軍。映画は、彼がニューヨークを訪れるも、米国政府の陰謀により身元不明の状態にされたまま街に放り出され、行く先々で騒動を起こす様を描いている。

予告編ではまず、オバマ米大統領らが“独裁政権打倒”を訴える緊迫感あふれるニュース映像が登場する。しかし、続いて登場するアラジーン将軍は、陸上競技中に隣のレーンの選手の足を撃ちぬき、ついでに審判員にも銃弾をお見舞いしてゴール! 短いシーンながらその凶暴ぶりは格別だ。しかし、そんなアラジーン将軍が異国の街に放たれてしまい、彼は路頭に迷う……かと思いきや、行く先々で騒動を起こす場面が次々に登場する。

コーエンは徹底的に役づくりを行い、じっくり練ったアイデアと、何が起こるかその場になってみなければわからない即興撮影を巧みに組み合わせて、これまでにないコメディ映画を生み出してきた。本作でコーエンは初めて、これまでのようなフェイクドキュメンタリーの手法を封印しており、『ディクテーター…』がどんな作品に仕上がっているのか気になるところだ。

『ディクテーター 身元不明でニューヨーク』
9月7日(金)よりTOHOシネマズ六本木ヒルズほか全国順次公開