ワハハ本舗全体公演『ラスト3~最終伝説~』 ワハハ本舗全体公演『ラスト3~最終伝説~』

ワハハ本舗全体公演『ラスト3~最終伝説~』が、5月24日、東京国際フォーラムでついに幕を開けた。2013年の『ラスト』でワハハ本舗全体公演を最後にするはずが、惜しむ声の大きさから3部作のシリーズものとなったこの公演。今回の『ラスト3』が本当の最後の全体公演となる。さて、そこに待っているものは──。

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幕開けは、長年のワハハファンにも、初めて足を運んだ観客にも、きっと胸に迫るものがあるだろう。ワハハ本舗が旗揚げした1984年から現在までの全体公演のポスターが、次から次へと映し出され、その歴史を感じさせてくれるのだ。が、もちろんワハハのこと、しんみりしている暇はない。幕が上がるとそこにはド派手な衣裳をまとったメンバーが待っている。紙吹雪が舞うなか全員で踊りまくり、メンバー紹介をしていく様には、まさに、“冒頭からいきなりクライマックス”を標榜するワハハのパワーがみなぎっている。

そのあとはもう、“ザッツ・エンターテインメント”が怒涛のように押し寄せる。2016年の『ラスト2~New Hope新たなる希望~』でマイクを置いたワハハの歌姫・梅垣義明のパフォーマンスはファン待望の展開に。ワハハでしかできないバカバカしくも賑やかな演出で客席を巻き込んでいく姿は必見だ。久本雅美と柴田理恵による恒例の漫才は、「最後になぜこれを……!?」と思わせるシュールなネタ。しかし、それがあまりに独自すぎて笑わずにいられないのである。またこのふたりは、ソロでの爆発力も見逃せない。バラエティー番組でもその面白さはお馴染みではあるが、ワハハでのパフォーマンスはその比ではないことが、舞台を見ればわかるだろう。自虐や下ネタを散りばめながら生み出していく創造的な世界は圧巻だ。久本が宣言していた舞台上での結婚式も、日替わりゲストを迎えながら相手選びが行われるが、そこにも思わぬオチが待っている!

ほかにも、佐藤正宏の女形での日舞、歌合戦、大久保ノブオが自身で作詞して歌い上げる「ラスト・ラン」、カッコいいのに笑えるメンバー全員のコンテンポラリーダンス、そして忘れてはならない裸スーツの登場などなど、ジャンルにかかわらないショーがてんこ盛り。これから全国を回るが、8月24日(木)の東京凱旋公演も決定した。楽しませたいという思いが過剰なまでにあふれた、本当に“伝説”となるであろうステージ。目撃しておきたい。

東京国際フォーラムでの東京公演は5月28日(日)まで。各地公演ともチケット発売中。8月24日(木)に東京・中野サンプラザで行われる凱旋公演は明日5月27日(土)よりプレリザーブの抽選受付が開始される。

取材・文:大内弓子

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