(左から)岸井ゆきの、小出恵介、段田安則

 NHKの土曜ドラマ「神様からひと言 ~なにわ お客様相談室物語~」の完成試写会および会見が30日、東京都内で行われ、出演者の小出恵介、岸井ゆきの、段田安則が出席した。

 荻原浩氏の「神様からひと言」を原作にしたドラマは、正義感があふれ過ぎて上司と衝突し、大手広告代理店から「珠山食品」に転職してきた熱血漢の主人公・佐倉涼平(小出)が、配属された「お客様相談室」でモンスタークレーマーたちを相手に、人間的にも成長していくという痛快クレーム対応型サラリーマン物語。

 小出は「熱血で真面目で好青年という役柄を久々にやらせていただいています」と喜び、「シンプルだけど心温まる、そして笑える。クレームやお客様相談室というものがフィーチャーされてドラマになることにびっくり。時代というか世相を感じています」と驚きを語った。

 大阪放送局の制作で大阪のスタジオやロケで撮影が行われており「大阪での撮影は初めてですが、ロケがやりやすい。皆協力的で、通天閣とかおしゃれで有名な場所でもすぐ撮影できる」と東京での撮影との違いを明かし、「エキストラの方や通行人のキャラが濃いというか、グイグイくる。当たり前だけど皆さん関西弁で、明るくて元気だし、活気があって楽しい」と笑わせた。

 また、これまでに受けた人生の中での一番のクレームは映画デビュー作『パッチギ!』の撮影中に井筒和幸監督から飛んだ言葉だという。「初めて出させてもらったので芝居が全然できなくて。『おまえのギャラよりフィルム回ってるぞ』『フィルム買ってこい』『フィルム詐欺』って大声でめちゃくちゃ言われました。当時はフィルムで撮っていたので…」と懐かしんだ。

 ドラマは NHK総合で6月10日午後8時15分から毎週土曜日オンエア。