「夢の3マンだぜ? 05年からシコシコ活動をはじめて、いろんな後輩に“ブゥン!(カーレースで追い抜かれるような動き)”と追い抜いかれても、今年めでたく12年をむかえた素敵な3バンド『ノーエンジン』に楽しくない要素なんてひとつもないでしょう!」という団長の言葉にフロアからは喝采が起こる。
「ぶうがさっきさ、“音楽なんて聴かなくていいから”って言ってたけどあれは照れ隠しだからね? えんそくもJin-Machineもそうだけど、なんで未だにつるんでるからというと、あいつらがいい音楽をやってるからですよ! そこに関してはNoGoDも負けるわけにはいけません! あの2バンドとは違う素敵な音楽を皆さんと共有したいと思います!」と宣言すると、さらに大喝采で迎えられた。
そして「4年ぶりのニューシングルを…」と団長が紹介したところ、「それは盛りすぎじゃね?」とKyrie。「本当は3年7ヶ月ぶりだけど細かいことは気にするな!」というやり取りを経て、渾身の最新作『Missing』を披露。先程までのコミカルな雰囲気を一掃し、ダークかつ壮大な世界観へ誘われる。「さあ東京、落ちていこうぜ!」とヘヴィチューン『PAIN』へ。
「さすがだぜ! お前ら音楽の楽しみ方わかってるな! その調子でもっと声聞かせてくれるか?」と『机上の空論』を力強く奏で上げた。
MCでJin-Machineの水月の脱退に触れる団長。「水月のためにも、思いっきりここから先盛り上げていきたいと思います。……この3バンド、湿っぽいことが苦手です。なのにちょっとぶうがMCで湿っぽくなったのはどうかと思いました!」とツッコミを入れて湿っぽい空気を払拭する。
そして
「この3バンドは本当の意味でヴィジュアル系。心意気がエンターテイメントなのは、この3バンドとTRiCKY(※この日は出演していないが、彼も同期である)だと思います。
たしかに俺たちはヴィジュアル系の真ん中にはいない、緑のパンチパーマ(えんそく・ミド)がいる時点でしていない。だけど、こんな3バンドだからこそ平日でもこんなに熱量を持ったお客さんが来てくれた、一緒に証明してくれるか?そんなお前たちを肯定しよう!」
という団長の言葉から始まった『不完全肯定論』では言葉にこたえるようなフロアの熱気が印象的だった。
後半戦は「水月を笑顔で送り出そう!」と笑顔で『BANZAI!!』、3バンドのタオルが色鮮やかに舞っていた『鐘を鳴らせ』、ラストは『桃源郷へようこそ』で大いに盛り上がった。