「ドライアイって目が渇くだけ”でしょ」と症状を軽視していませんか? それは大きな間違い! 放置すると、目の健康を損なってしまいます。

今回はドライアイ予防のための生活習慣や食事について、管理栄養士の筆者が紹介します。

『ドライアイ研究会ドライアイ研究会』の「2006年ドライアイ診断基準」によると、

ドライアイとは,様々な要因による涙液および角結膜上皮の慢性疾患であり、眼不快感や視機能異常を伴うドライアイ研究会

とされており、涙の量が減ったり、涙の質が低下したりした状態で、ただ目が乾燥した状態ということではないようです。

涙は目の表面を覆い、目を保護するバリア機能を持つ重要な働きをしています。涙があることによって、目の乾燥を予防したり、目の殺菌洗浄をしたりしています。

そのため、目のバリア機能が弱まる“ドライアイ”は早めに予防や改善をしないと、目を傷つけてしまったり、炎症を起こしてしまったり、目の健康を損なってしまいます。

もしかして私も!? ドライアイになる原因とは

ドライアイになる原因は、私たちの周りでたくさん起こっています。その一例をご紹介いたします。

1. まばたきの減少

一般的には、1分間に約20回前後まばたきをするといわれていますが、パソコンやスマホ、テレビなどの画面に見入っていると、5回程度まで減少してしまうといわれています。

まばたきが減少すると涙が蒸発して、目が乾燥する原因になります。

仕事でパソコンを1日中使っている人は、ついまばたきを忘れてしまっている人も多くいますので、要注意です。

2. 部屋の乾燥

自宅の部屋や職場が乾燥状態だと、涙が目の表面から蒸発してしまいドライアイの原因になります。

空調がかかっている場所だと、より一層部屋の乾燥が激しくなってしまいます。

3. コンタクトレンズの装用

コンタクトレンズを長時間使用することで、目が乾燥し、ドライアイを引き起こす原因となります。

4. 加齢

涙の分泌量は加齢に伴い減少していくので、加齢もドライアイの原因になります。