散策のお供に、どんぐりの形のおやつ

ソウル路の名物スイーツになりそうなトトリ・プルパン。Sサイズが2500ウォン、Mサイズが4500ウォン

ソウル路ではおしゃべりをしたり、景色を眺めたり、写真を撮ったりしながらゆっくり歩けば、1時間くらいはあっという間だ。

そんな散策のお供にぴったりなのが、ソウル路のために独自に開発されたスイーツ、トトリ・プルパン。

トトリは韓国語でどんぐりのこと。文字通り、どんぐりを模したお菓子で、日本の人形焼きや韓国の高速道路サービスエリアでおなじみのくるみ菓子(ホドゥクァジャ)に似ている。

中にはほどよい甘さのカスタードクリームが入っている。小さくてポイポイ口に放り込めるので、歩きながら食べるのに最適だ。

トトリ・プルパン
中区南大門路5街281(7017ソウル花飯の近く)
11:00~22:00 無休

ソウル路の東の起点、南大門市場で買い食いしたいお焼き

野菜ホットッは直径11~12センチ、厚さは1センチほど。1個1000~1500ウォン。会賢駅5番出口辺りから南大門市場の2番ゲートに向かう通りに屋台が何軒かある

右手に旧ソウル駅舎を見ながらソウル路をしばらく歩き、陸橋の下をくぐると会賢駅5番出口が見えてくる。

その左手には南大門市場が広がっている。

散歩に疲れ、ちょっとおなかが空いたけれど、食事にはまだ早い。

そんなときは市場で買い食いを楽しみたいもの。小腹は満たしたいけれど、満腹にはなりたくないときにぴったりなのが南大門市場名物の野菜(ヤチェ)ホットッ。

ふつうのホットッは、小麦粉やもち米粉、トウモロコシ粉や緑豆粉などでつくった生地の中に甘い蜜を入れたものを、鉄板で揚げるように焼いたものだが、野菜ホットッには春雨や刻みネギ、ニンジンなどが入っている。

あつあつの生地をかじると少々脂っこく感じるが、具の春雨や野菜と口中で混ざり合うとちょうどいい加減になる。けっこうボリュームがあるので、2人でひとつが適量かもしれない。

※「ソウル路7017」散策では、日本語のボランティアガイドが同行する徒歩ツアーも利用できる。要予約で最大10人まで申し込み可能。

鄭銀淑:ソウル在住の紀行作家&取材コーディネーター。味と情が両立している食堂や酒場を求め、韓国全土を歩いている。日本からの旅行者の飲み歩きに同行する「ソウル大衆酒場めぐり」を主宰。著書に『美味しい韓国 ほろ酔い紀行』『釜山の人情食堂』『韓国酒場紀行』『マッコルリの旅』など。株式会社キーワード所属。