誰でも、我が子にはしっかり学力をつけて、希望する職業についてほしいと願うもの。

書籍『子どもの学力を伸ばす「黄金の習慣」 今すぐできる家庭学習のヒント』の中で、著者ピーター・フランクル氏は、子どもの教育は学校や塾の先生に任せっきりにするのではなく、親が先頭に立っていくことが大切だといいます。

子どもと一緒に学ぶ、知的な遊びをするなど、身近な習慣が、将来役に立つ学力につながっていくのです。

そんな「黄金の習慣」のひとつが、「将来の職業を意識させる」というもの。これはなぜでしょうか?また親はどんなサポートができるのでしょうか。さっそく見ていきましょう。

「将来なりたいもの」は、子どもの情熱を生み出す

「将来の夢」というと、オリンピック選手やピアニストなどのように、幼い頃から目標に向かってコツコツ努力を重ねるようなイメージを持つ人も多いのではないでしょうか。

しかし著者は、必ずしも一つのレールにのって、一つの方向に進む必要はないといいます。

成長とともに「なりたい職業」が変わるのは自然なこと。その中で「あれになりたい、これになりたい」と考えることこそが有意義なものだといいます。

なぜなら、子どもは、なりたいものに向かって情熱を燃やすことができるから。親は、そんな子どもを応援し、「こういう本を読んでみたら?」などと提案することが大切だといいます。

また、子どもが今までと全く違う方向のものを目指したとしても、「前は◯◯になりたいって言ってたじゃない!」などと言わず、あたたかく見守りたいですね。