(左から)満島真之介、夏帆、園子温監督

 Amazonプライム・ビデオの日本オリジナルドラマ「東京ヴァンパイアホテル」の完成披露試写会が16日、東京都内で行われ、出演者の夏帆、満島真之介と園子温監督が出席した。

 園監督、初の完全オリジナル脚本となる本シリーズは、地球と人類の滅亡を図る吸血族と人類の戦いを描く。日本では日活撮影所に3ステージのセットを建てて撮影されたほか、バンパイアの故郷ルーマニアのトランシルバニア地方の古代の地下道や、ドラキュラ伝説にまつわる城、地下の広大な空間サリーナ・トゥルダなどでもロケが行われた。

 セット内では昼夜の時間感覚すらなくなるほど集中して撮影していたという夏帆は、本格アクションに初挑戦。「刀もろくに持ったことがないところからのスタートだったので本当に大変でした。感覚がまひして異様な雰囲気だった。その時の記憶があまりないです」と苦笑交じりに振り返った。

 ルーマニアでのロケも「初めて行く場所だし楽しみにしていたけど、本当に撮影だけ」と肩を落とし、「ルーマニア語のせりふがきたのもルーマニアに行く4日前ぐらいだったので、そこから覚えるのも大変で。何が正しいのかも分からない」と明かした。

 その苦労が報われ、園監督は「アクションは、ほぼどのシーンも変なトリックやCGはなし。他の人を使わずワンカットでアクションし切っている」と仕上がりには自信たっぷりの様子。

 満島は「今年のハロウィーンから『東京ヴァンパイアホテル』の扮装をした人が出てくればいいなと思っています。ぜひやってください。ドレッド(のかつら)は貸します」と期待していた。

 ドラマは16日からAmazonプライム・ビデオで全9話見放題独占配信。