「思春期の息子が口をきいてくれない」「何を考えているのか分からない」と悩んでいる人はいませんか?

小学校高学年から高校にかけて、期間や長さには差があるものの、思春期を迎えます。思春期は誰にでも来るもので、男の子が成長の過程でたどる道筋だそうです。

とはいえ、口をきいてくれない、怒鳴るなど、息子の態度に困ることもあるでしょう。

「男子の心や体の成長を知れば、どう接したらいいか、わかってきます」と、東大進学者数日本一の開成中学校・高等学校校長である柳沢幸雄氏は話します。

柳沢氏の書籍『母親が知らないとヤバイ「男の子」の育て方』 は、思春期の男の子の扱い方をレクチャーする一冊。

今回は子育てのテクニックが満載の本書から、男の子の実態についてピックアップしてお届けします。

1:「うるせぇ」と言う息子にガミガミ言わない

思春期になると、男の子は急に口数が少なくなります。何を話しかけても、「うるせぇ」と言ってきて、ママを悲しませることもあるでしょう。

思春期男子が家族に発する言葉には、「三語主義」「四語主義」があるといいます。

三語主義は「メシ、風呂、寝る」の三語。四語主義は、「メシ、風呂、寝る、うるせぇ」で会話を済ませようとすること。

会話が短くなるのは、男子は思春期になると、親が干渉しない世界が楽しくなってくるから。

とはいえ、その世界を好意的に思わず、理解しない母親は多くいるそうです。わからないから的外れなこと言ったり、心配して「やめなさい」と言ったり。それが「うるせぇ」になり、理解してくれないから、口をききたくなくなるわけです。

そもそも男の子は、息子の何もかもを知ろうとする母親が「うるせぇ」であり、根掘り葉掘り聞かれることにうんざりするとのこと。

しかしながら、男の子は「うるせぇ」とは言いながらも、母親を頼っていないわけではないそうです。

思春期の頃は、新しい人間関係や環境に緊張が高まり、自分一人で乗り越えていけるかどうか、不安になっているようです。

そのため「うるせぇ」と言いながらも、その言葉の後ろに「本当は不安でたまらないんだよ、母さん」と心の中で付け加えているのだそう。

「『うるせぇ』と言っているうちは、まだ少し自分を頼りにしていると解釈し、生意気な息子を受け入れてあげてください」と柳沢氏はアドバイスします。

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