親といつかは真剣に話をしなければならないのが「実家の相続問題」。

親が元気なうちに話し合っておけば税金対策もできますし、トラブルにも発展しづらいことから、早めの対策が必要だということは誰もが分かっていることですが、最初の切り出し方が分からず、そのまま放置している家庭は多いものです。

まだまだ元気な親に相続の話を切り出せば、イヤな顔をされるかもしれないと悩んでしまいますが、切り出し方によってはのちの親子関係にも影響を与えてしまう可能性もありますから注意が必要です。

ではどう切り出せば、親子関係を良好に保ちながら、話をスムーズに進めることが出来るのでしょうか。

そこで今回は、実家の相続問題を経験した196名を対象に行ったアンケート結果から、親にイヤな顔をされずに話を切り出す「タイミング」と「言葉」についてお伝えしたいと思います。

近い将来必ずやってくる実家の相続問題をうまく乗り切るためのアドバイスになれば幸いです。

親と相続の話をしたきっかけとは?

子どもが何も言わなくても、親の方から相続の話を持ちかけてくれれば、これ以上話をスムーズに進められる方法はありません。

しかし、人生100年と言われる時代に生きる親たちにとって、60代や70代はまだまだ若く、これから生きるためのお金も必要であるため、頭の中に「相続」という文字がないのは事実です。

そうは言っても、親が必ず100歳まで生きるという保証はどこにもなく、いつ不幸が訪れるかは分かりません。

子どもの立場としては、少しでも早く元気なうちに話し合っておきたいものです。

では、親にイヤな顔をされずに子ども側から相続の話を切り出すベストなタイミングとは一体いつでしょうか。

実際に親と相続の話をした経験がある人196人にアンケートを行った結果、以下のようなタイミングであることが分かりました。

  • 身内の病気や死亡を機に・・・24%
  • 親から話があった・・・12%
  • 日常会話や帰省時に・・・11%
  • 家の購入やリフォームを機に・・・8%

やはり、身内の病気や死亡がきっかけになったというのが多数を占めていることから、身近な人の不幸がいつかは自分にも訪れる「死」を意識させ、それが相続を考えさせられるきっかけとなり、子ども側から話を切り出しやすいタイミングのようです。

中には「たまたま親と一緒に見ていたTV番組がきっかけで」という人や、「帰省時に何気なく将来のことを話していたら…」というように、自然な流れの中できっかけをつかんだ人もいますが、自宅(家)の購入やリフォームの際、親に資金援助をお願いしたことがきっかけで、それが生前贈与の話につながり、そのまま相続の話になったという人もいます。

親が相続を意識するような出来事があれば話が進み、なければ進まないでは、不幸な事でも起こらない限り話が進まないことになります。

親が元気なうちに少しでも早く話を進めるためには、会話の中で上手にきっかけをつかむことが重要です。

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