3.「いつかは私と……」と希望を捨てられないから
「趣味で通っている語学教室で出会った10歳年上の男性と、ふたりで何度か食事にいくうち、関係を持つようになりました。もう半年くらいになります。
具体的にいつ奥さんと別れるかは言ってくれませんが、『必ず◯◯と一緒になるから』『少しずつ準備は進めているから』みたいな言葉を聞く度に、つい期待してしまう自分がいます。
彼の真剣な目を見ていると、いつかは私と結婚してくれる、という希望にしがみつきたくなるんです」(31歳/団体職員)
不倫=「正妻」ポジションではない、ということ。そのため、いつかは彼の奥さんに……といった夢を頭に描いて、不確定な未来を待ち続ける女性もいます。
彼の甘い言葉を100%真に受けないにしても、数%は信じて受け取ってしまう結果、気づいたときには30代後半になっていた、という恐ろしい事例も。
4. 結婚願望がなく、相手のいいところだけ見ていたいから
「私には結婚願望がありません。一度離婚しているので、もう結婚はいいかなと思っていて。
今の彼とはちょうど離婚が成立する前に、仕事を通じて知り合いました。彼は専業主婦の奥さんと2人の子どもと暮らしていて、東京郊外に家を買っている普通の人。家族もいるわけだし、離婚するのも無理でしょうし、私と一緒になってほしい、とはまったく望んでいません。
ただ、話は合うし、本や映画の趣味も似ているし、性的な相性もいい。ときめきもあるし、好きです。いざ結婚、となるとお互いの嫌な部分も見なければならないので、ちょっと……。一回失敗しているので、たとえ好きな彼とでも無理だなと思います。
だから、このままの関係がちょうどいい。何かきっかけがあって、不倫をやめようと決意するまでは、この関係を続けるんだろうなと思います」(32歳/出版)
結婚に希望を見出していない人や結婚に興味がない人は、「不倫の恋は面倒ではなくて、今の自分に合っている」と捉えていることも。その関係性が適度に心地よくて、なかなか抜け出せないようです。
さまざまな事例を紹介してきましたが、それでも不倫は推奨できる行為ではありません。不倫の事実が明るみに出たとき、関係者の誰かを必ず傷つけてしまいます。
また、上記のエピソードからもわかるように、不倫をやめるのはなかなか大変。それだけ不倫には中毒性があるのでしょう。
もし、不倫の恋に落ちそうになったら、そのことを理解したうえで、一度じっくり考えてみてください。