堂安律(ガンバ大阪) (C)J.LEAGUE 堂安律(ガンバ大阪) (C)J.LEAGUE

6月23日、ガンバ大阪の堂安律がオランダ1部FCフローニンゲンにレンタル移籍することが発表された。移籍期間は7月1日(土)から1年間。6月24日(日)・ホームで行われる川崎フロンターレ戦が、壮行試合の様相を呈してきた。

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もともと海外志向の高い19歳のアタッカーは3ゴールをマークした5月の『U-20W杯』を経て、海外への渇望がより強くなった。堂安は「このタイミングで行くのは申し訳ない。まずは1年間が大事だと思うので、死に物狂いでやりたい」と意気込むとともに、「『東京五輪』までにA代表に入って活躍しておきたい」と青写真を語った。

G大阪は若きアタッカーを勝利で送り出すために、モチベーションも高いだろう。10番を背負う倉田秋は6ゴールをマークし、6年ぶりのふたケタ得点に向けて順調なペースを見せる。ターゲットの長沢駿も直近3試合で3得点とペースを上げてきた。G大阪攻撃陣はツボにハマった時の爆発力は秘めている。そして、何よりも今季は守備が安定している。前線から運動量豊富な組織的な守備とともに最終ラインのファビオ&三浦弦太が出色の出来を見せている。前節・ヴィッセル神戸戦もらしくない1-0でキッチリ勝点3を確保し、1試合少ないながら8勝4分2敗・勝点28の3位の好位置をキープしている。

川崎Fも前節はらしくない1-0で勝点3を手繰り寄せた。サンフレッチェ広島に倍のシュート10本を放たれながらも、GKチョン・ソンリョン、CB谷口彰悟&エドゥアルドが最後のところで失点を防いだ。攻撃陣もボランチに大島僚太が戻り、2列目にはエウシーニョが今季初先発。前半は攻めあぐねたものの後半は両サイドをリスクを負って高く保ち、多彩な攻撃を見せ、前線で運動量を発揮していた阿部浩之がミドルシュートを決めた。G大阪から移籍してきた阿部はこれで直近5試合で4ゴール。川崎Fの独特なリズムの攻撃にも慣れ、量産態勢に入った。G大阪と同様に1試合消化ゲームが少ない川崎Fは7勝4分3敗・勝点25の6位。まずまずの位置に付けている。

G大阪×川崎Fと言えば、前回の川崎F2-3G大阪、2015年10月の川崎F5-3G大阪というようにド派手な乱打戦が少なくない。事実1試合平均4.2点が生まれているが、今季のG大阪は27得点12失点、川崎Fは20得点13失点。過去24回の対戦で3度しかない、希少な1-0の締まったゲームになるかもしれない。

『明治安田生命J1リーグ戦』第16節・G大阪×川崎Fは6月24日(日)・市立吹田サッカースタジアムにてキックオフ。堂安はホームのファンに笑顔で別れを告げられるのか、川崎Fが送別ムードを粉々に粉砕するのか。チケット発売中。