東京・大田区のJR大森駅を出てすぐに立地するテックランド西友大森店

["\n 5月18日、ヤマダ電機が西友大森店の4階に「テックランド西友大森店」をオープンした。郊外のロードサイド沿いの展開がテックランドの出店パターンの定石だが、西友大森店は東京・大田区のJR大森駅から徒歩2分という都心型の駅近立地。しかも、西友の4階に間借りするインショップスタイルだ。

\n ヤマダ電機は5月12日にも大阪に同じスタイルの「テックランドイオン鴻池店」をオープンしたばかり。売場面積1000m2に満たない小型テックランドの、新しい勝ちパターンの試金石になりそうだ。

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<STRATAGY 1>

\n徒歩圏内の顧客がターゲット 目指すは超地域密着型店舗

\n JRの京浜東北線で品川から約6分の大森は、駅周辺にオフィス街が広がり、中心部を少し離れると高層マンションや古くからの民家が立ち並ぶ。周辺に大型の家電量販店は少なく、隣駅にはヤマダ電機の都市型大型店の「LABI 品川大井町」、南下したエリアに「テックランド大田糀谷店」がある。新店舗の商圏は、この2店舗を挟む、徒歩もしくは自転車で来店できる超地域密着エリアとなる。

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<STRATAGY 2>

\nインショップ出店の可能性 小型テックからの戦略転換

\n 2015年春に郊外を中心に展開する約60店の不採算店舗を閉店したヤマダ電機。そのなかには、12年ごろから出店を加速させた、郊外型テックランドよりも小規模な約1000m2の小型テックランドが含まれていた。

\n 今回の新店舗は、売場面積が1000m2に満たない小型テックランドでも、都市型で、なおかつインショップという点で従来の出店スタイルとは大きく異なる。テックランド西友大森店は、同居するテナントの相乗効果や小規模ならではの販売手法を実践・検証する小型テックランドの新出店戦略としても注目の店舗だ。

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<STRATAGY 3>

\n取扱いアイテムを絞り込み 周辺の店舗と役割分担

\n フロア構成を分析すると、アイテムが非常に厳選されていることに気づく。村上浩一店長によると、「売り場面積の関係からすべてのカテゴリを網羅するのは難しい。周辺のLABI品川大井町、テックランド大田糀谷店と棲み分けている」とのこと。一方で、需要があると踏んだカテゴリの商材は思い切って充実させている。例えば、シニア層から根強い人気があるラジカセやラジオ。白物家電なら、少数世帯に向けた小型・中型モデルを中心に構成しているのが印象的だ。

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<売り場づくり>

\n“ついで買い”と“目的買い” 双方の顧客を取り込む展示密度の仕掛け

\n エレベーターを上るとフロア正面に見えるのは洗濯機売り場だ。商品自体の背が低いこともあるが、通路を広くして、空間に広がりをもたせている。しかし、一歩中に入ると消耗品の電球が所狭しと並ぶ。展示の密度を使い分けることで、同居する別のフロアの顧客が回遊するハードルを下げつつ、目的買いの顧客にはしっかり選択肢を用意する。

\n店長:村上浩一

\n場所:東京都品川区南大井六丁目27-25 西友大森店4階

\n売場面積:約830m2

\n駐車台数:79台(施設共有)

\n商圏:大森周辺

\n※『BCN RETAIL REVIEW』2017年7月号から転載

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