RX-A3020

ヤマハは、高級AVレシーバー「AVENTAGE(アベンタージュ)」の第2世代モデルとして、「RX-A3020」を10月上旬に、「RX-A2020」を9月中旬に、「RX-A1020」を9月上旬に発売する。

左右対称設計の高音質ハイパワーアンプ、微小信号の再生品位を高める「D.O.P.G.(DAC on Pure Ground)」コンセプトなどによって、ヤマハAVアンプならではの「音の静寂性」を徹底追求した。

理想的な機械的強度と重量バランスを発揮する左右対称コンストラクションの制振・高剛性シャーシを採用。また、きょう体の共振を分散し、電源トランスの微細な振動を抑制する「5番目の脚」によって、力強くフォーカスの合うサウンドを実現した。さらに、オーディオ専用電源とデジタル回路用、FLディスプレイ回路用の三つの電源ブロックを独立させ、全動作モードでS/Nを高めた3回路分離型パワーサプライを搭載。磁場効果をキャンセルすることで、音の瞬発力とリアリティを高めている。このほか、初期反射音を厳密に制御してホームシアターの臨場感を高め、部屋の音響特性を積極的に改善する「YPAO-R.S.C.」のプログラムを改良した。

音場に高さ方向のデータを加えて、左右メインスピーカー上部のプレゼンススピーカーで立体的なサラウンド空間を再現する「シネマDSP<3Dモード>」を搭載。また、「シネマDSP<3Dモード>」をプレゼンススピーカーなしでも楽しめる「VPS(バーチャル・プレゼンス・スピーカー)」や、セリフ位置の厳密な高さを調整できる「ダイアログリフト」、セリフ単独の音量調整ができる「ダイアログレベル調整」を備える。

スマートフォン、タブレット端末から操作や、新iPadのRetinaディスプレイに最適化した専用アプリ「AV CONTROLLER」に対応。iTunesライブラリに保存した音楽をストリーミング再生するAirPlayにも対応する。

また、96kHz/24ビット再生に対応したDLNA 1.5準拠のネットワークレシーバー機能を搭載。シアター再生を楽しみながら、別室に設置したHDMI対応テレビで同じコンテンツを同時再生する「Zone B対応HDMI出力」を備える。

「RX-A3020」と「RX-A2020」は、9ch仕様のハイパワーアンプを備える。また、非圧縮(CD、WAV)・可逆圧縮(FLAC)音声を最大96kHz/24ビットまで拡張処理する「ハイレゾリューション・ミュージックエンハンサー」を搭載しており、非圧縮音声からよりデリケートな音楽的表現を引き出し、ピュアオーディオ再生の楽しさと可能性をさらに広げる。さらに、H型クロスフレームの採用によって、剛性を高めている。

また、HQVビデオプロセッサ「VHD1900」を搭載し、より高度な映像コントロールを実現している。

「RX-A3020」は最高級の9.2chモデルで、主要7ch分のDAC(デジタル・アナログ変換回路)にはDSDダイレクト入力対応の「バーブラウンDSD1796」を採用。聴取位置とスピーカーとの位置関係を把握する「スピーカー角度計測」を搭載する。通常の「シネマDSP」を上回る情報密度によって、空間情報を最も忠実に再現する3次元立体音場再生技術「シネマDSP HD3」の9.2ch再生を単体で実現。外部2chパワーアンプを加えることで、最大11.2chでの再生に対応する。

このほか、シアター再生しながら、他のコンテンツを別室へHDMI伝送する「Zone対応HDMI出力」を搭載する。また、液晶表示を備えたキー照光機能付きプリセット/ラーニングリモコンが付属する。カラーは、ブラック、ゴールドの2色。サイズは幅435×高さ192×奥行き467mmで、重さは19.9kg。価格は28万3500円。

「RX-A2020」は9.2chモデルで、液晶つきプリセット/ラーニングリモコンが付属する。サイズは幅435×高さ192×奥行き467mmで、重さは17.1kg。価格は19万9500円。

「RX-A1020」は7.1chモデルで、7ch仕様のハイパワーアンプを搭載。上級モデル譲りの形状と操作性を採り入れた新デザインのプリセット/ラーニングリモコンが付属する。サイズは幅435×高さ182×奥行き432mmで、重さは15.1kg。価格は12万6000円。

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