さて、今回立海と対戦する青学メンバーは、リョーマ、大石、不二、菊丸、乾、桃城、海堂の7名。手塚部長は過去の試合で肩を故障しており現在戦線を離脱していますが、色々な場面でちょいちょい出てきます。歴代の手塚役キャストを全員見たわけではないのですが、今回の手塚役・和田琢磨は個人的にかなりイメージ通りのルックスです。

ナイスキャスティング!

青学と対戦する立海は関東どころか全国でもナンバーワンの実力を持つ強豪校。一人ひとりが全国レベルのプレーヤーであり、青学にとっては大会始まって以来の強敵です。まともに戦ってはまず勝ち目のない相手にどう挑むのか。今回の公演は“圧倒的な実力差をどうやって逆転するのか”という、少年漫画らしい熱い展開に注目してご覧いただくと面白いでしょう。

 

なお青学同様、立海の部長・幸村も現在は病気療養のため戦線を離脱中です。相手の五感を封じて強制的に“イップス”にするという、もはやテニスというよりも“念能力”といった方がしっくりくる力を操る彼の試合が見られないのは残念ですが、そういうストーリーなので仕方ありません。楽しみは全国大会にとっておきましょう。とはいえ、こちらも手塚同様、重要な場面ではちょいちょい登場しますし、回想シーンではしっかりユニフォーム姿も見ることができます。逆に療養中のパジャマ姿を見られるのは貴重なので、ファンの方はぜひ目に焼き付けておいてください。

また、テニミュでは青学と対戦校に加え、もう一校が登場します。今回は準決勝で青学に敗れた千葉県の六角中のメンバーが登場し、ダジャレや愉快なダンスで観客を楽しませてくれます。青学と立海だけだとかなりシリアスですが、六角が加わることでコミカル成分がうまく補充されています(……まぁある意味シリアスであることがそのままコミカルであるとも言えるのですが)。今回の舞台ですと青学と立海に注目しがちですが、テニスの王子様では試合のないキャスト含め出演者全員、良い仕事をしているので、こちらも要チェックですよ!