『Battleground-戦場』 (c) 2012 Hulu. LLC. All rights reserved.

米国のオンライン動画配信サービス「Hulu」が、本国で人気のオリジナルコンテンツの配信を日本でも19日から開始した。

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「Hulu」とはPCに加え、インターネットに接続されたテレビやスマートフォン、タブレット、ゲーム機などで映像視聴ができるオンライン動画サービス。専用機器を用意しなくても、気軽に楽しめることから、昨年9月に日本でのサービスを開始して以来、順調にユーザー数を伸ばしている。

今回日本で配信がはじまったのは『A Day In The Life-あの人の1日』と『Battleground-戦場』の2本のオリジナルコンテンツ。『A Day In The Life-あの人の1日』は、『スーパーサイズ・ミー』でアカデミー賞監督賞にノミネートされたモーガン・スパーロックが監督を務めるドキュメンタリー番組で、ミュージシャンや起業家たちに密着し、彼らの1日を紹介するというもの。ヴァージン・グループ会長のリチャード・ブランソン氏やヒップホップグループ、ブラック・アイド・ピーズのウィル・アイ・アムなど、毎回錚々たるセレブたちが登場する。

また、『Battleground-戦場』は「Hulu」初のオリジナル脚本によるドラマ作品。理想に燃える政治キャンペーンの戦略家とそのスタッフたちが、無名の候補者を上院議員に当選させようと奮闘するポリティカルドラマで、選挙の舞台裏をドキュメンタリー風のタッチで描いた意欲作だ。こちらにはプロデューサーとして『(500)日のサマー』や、『アメイジング・スパイダーマン』のマーク・ウェブが参加している。

「Hulu」は現在月額980円でさまざまな映像コンテンツが見放題というサービスを展開中。これまで、日本では国内外の映画・アニメ・TVドラマなどの配信のみだったが、今後はこういった「Hulu」でしか視聴できないオリジナルコンテンツの増加が集客のカギを握りそうだ。

文:渡部あきこ