電子番組表サービス「Gガイド」

7月27日、いよいよロンドンオリンピックが開幕する。注目の競技を見逃さないために、競技日程はしっかり把握しておきたい。競技日程は公式ホームページやテレビ情報誌などで確認できるが、一番手軽に使えて便利なのが電子番組表だ。気になる競技はそのまま視聴して、時間がないなら録画すればいい。電子番組表サービスの最大手である「Gガイド」は、オリンピックに合わせて番組検索サービスを拡充。パワーアップした「Gガイド」を活用しながら、万全の観戦体制で臨もう。

●テレビ、レコーダーや携帯電話に搭載

テレビ放送がアナログからデジタルに完全移行して、便利になったサービスの一つに電子番組表がある。テレビやレコーダーのリモコンのボタンを押すだけで、いつでも最新のテレビ番組表を呼び出すことができ、ここから視聴したい番組の選択や録画予約ができる。また、番組のくわしい内容や出演者を確認したり、ジャンルやキーワードで見たい番組を検索したりできる。

この電子番組表サービスの代表格が米国Roviが開発する「Gガイド」だ。地上/BS/110度CSデジタルのすべてのチャンネルに対応しているのはもちろんのこと、ローカル局にも対応し、サービスエリアは全国のすべてをカバーしている。

Roviの発表によると、2012年6月末時点で、テレビやレコーダーなどの家電機器では3300万台以上が搭載しているほか、NTTドコモ、au、ソフトバンクの主要3キャリアの携帯電話やスマートフォンにも標準搭載またはダウンロード提供している。また、「Yahoo!テレビ. Gガイド」や「DiMORA(ディモーラ)」、「Gガイド.テレビ王国」など、ポータルサイトでもサービスを提供している。「Gガイド」の名前を知らなくても、実はテレビやレコーダー、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、さらにはインターネットを通じて日常的に利用している身近な電子番組表サービスなのだ。

●使いやすい検索機能とテレビ情報誌並みのデータ量

電子番組表のサービスはほかにもあるが、そのなかで「Gガイド」が最もユーザーの支持を集めているには、それなりの理由がある。まずは番組表のデザイン。新聞の番組表(ラテ欄)のようなテキストだけの番組情報だけではなく、番組の画像を配したグラフィカルな番組情報を見ることができる。

また、最長で60日先までの放送予定表を表示する「1カ月番組表」(WOWOW/スターチャンネル)や、各局が目玉番組として力を入れる番組情報を最長で32日先まで紹介する「注目番組」を提供。1週間以上の長期出張などのときにもしっかり録画予約をすることができる。さらに、NHKやWOWOW、スターチャンネルのテレビ情報誌の特集記事と連動した「特集番組」で、注目番組をしっかりチェックできる。まさに、テレビ情報誌のデジタル版といっていい充実度だ。

さらに、間近に迫ったロンドンオリンピックの開催に合わせて、「Gガイド」の情報提供や検索機能がより拡充する。今回はパナソニックのブルーレイディスク(BD)レコーダー「ディーガ DMR-BZT920」を使って、「Gガイド」の便利さと使いやすさを紹介しよう。

なお「Gガイド」は、パナソニックや日立、三菱、バッファロー、日立マクセルなどのテレビやレコーダーで採用されている。各メーカーで対応する機能や名称などが異なる場合もあるので、マニュアルなどで確認してほしい。

●競技や種目、選手からも番組検索ができる

オリンピックは競技数が多いだけではなく、種目、階級などが細かく分かれている。見たい種目、注目の選手がいても、中継番組を探し出すのはなかなか大変だ。そこで便利なのが、「番組ラベル」機能だ。「ディーガ」は「関連番組まとめて検索(予約)」として搭載している。

これはテーマやキーワードで自動的に番組をグループ化して表示する機能で、例えば「ゴルフ」とキーワードに入力すると、男子/女子、国内/海外の大会などゴルフに関する番組だけをピックアップして一覧表示する。

オリンピック開催中はこの「番組ラベル」を拡充し、オリンピックの競技、種目、果ては選手名でもグループ化できるようになっている。「Gガイド」は、グループ化するキーワードをスタッフが手動で随時登録しているので、いち早く旬のキーワードで検索できるのがポイントだ。

ディーガでは、スタートボタンから「関連番組まとめて検索」を選択することで、この「番組ラベル」機能を利用できる。「夏季オリンピック」を選ぶと、開会・閉会式を含む競技のリストを表示。「夏季オリンピック――注目種目・選手」では、話題の種目や選手名などを一覧表示する。これらをリモコンの「決定」ボタンで選択するだけで、観戦したい競技の中継や注目選手が出場する試合などを、まとめて簡単にチェックできる。

また、番組の予約画面の「関連番組まとめて予約へ」を選択すると、同じ競技やチームなどのキーワードで関連番組を表示する。これらの番組はまとめて予約できるので、気になるテーマの番組を録り逃すことがない。

4年に一度の大イベントだけに、うっかり録り逃しは避けたいもの。「Gガイド」の「番組ラベル」は、まさにオリンピック観戦にうってつけの便利な機能だ。使わない手はない。

●リモート機能でスマートフォン・タブレットから予約

「Gガイド」の便利な機能は「番組ラベル」だけではない。外出先から携帯電話やスマートフォンから録画予約ができる「リモートアクセス」機能も、忙しい人には便利な機能だ。また、携帯電話やスマートフォン、タブレット用の番組表アプリのほか、iPad専用の「Gガイド番組表 for iPad」も提供するなど、テレビ番組を楽しむための機能が盛りだくさんだ。

ロンドンオリンピックの期間中、各局ではさまざまな競技の中継が目白押し。特にNHKでは地上波230時間、BS1で350時間という中継を予定している。さらに民放の中継や特別番組も合わせて、テレビはオリンピック一色になる。そんなスペシャルな17日間を、「Gガイド」を活用して満喫しよう。(オフィス・トム 石川貢士)