会見より。左から、浅田美代子、溝端淳平、栗山千明、中村雅俊 会見より。左から、浅田美代子、溝端淳平、栗山千明、中村雅俊

人気脚本家・岡田惠和が書き下ろした舞台「ミッドナイト・イン・バリ~史上最悪の結婚前夜~」の製作発表が行われ、出演者の栗山千明、溝端淳平、浅田美代子、中村雅俊、脚本の岡田惠和、演出の深川栄洋が登壇した。今回、タイトルが映画「ミッドナイト・イン・パリ」に似ていることから、“パリ”ではなく“バリ”を舞台にした作品であることをアピールしようと、キャストは伝統的なバリの衣装で登場。南国ムードの中、終始和やかに会見が行われた。

舞台「ミッドナイト・イン・バリ」チケット情報

本作は、バリでの結婚式を翌日に控えた男女が織りなす“ハイスピード毒舌ラブコメディ”。現在放送中のNHK連続テレビ小説「ひよっこ」や「最後から二番目の恋」など数多くの名作ドラマを手掛けてきた岡田のオリジナル戯曲となる。演出は、映画監督として『白夜行』や『神様のカルテ』など数々の作品を手掛け、テレビドラマ「ボクの妻と結婚してください」でも岡田とタッグを組んだ深川が担当。深川は舞台初演出となる。

岡田は「とても濃い、4人のみの会話劇を、自由に書かせていただきました。笑って、泣いて、楽しめる。そして女とは、男とは、夫婦とは、みたいなことが観ているうちにじんわりくる舞台になると思います」とコメント。深川は「4人とも膨大な台詞量で、覚えるだけでも大変だろうなと思います…が、もっと大変にしてみようと思っています(笑)。歌、演奏、踊りをぶっこんでみようかなと。何が起きるかわからない舞台を毎日繰り広げられると思います」と話しキャストを驚かせた。

栗山は「5年ぶりの舞台なので、それだけで緊張しております」と話しつつ、本作について「それぞれの欠点がとても人間らしく、愛されるキャラクターとして描かれている作品だと思います。本当に面白い作品だからこそ、きちんと演じて、楽しんでいただけるように努めたいです」と意気込む。溝端は「とってもチャーミングな4人の話で、笑いどころも、ハートフルな場面もある。気楽に楽しんで、笑いながら帰っていただける舞台になるんじゃないかなと思います」と話した。

浅田は「よく考えたら18年ぶりの舞台で、今さら緊張しています。ただ、私の初舞台は芸術座(本作が上演されるシアタークリエの前身)だったので、初心に戻った気持ちでがんばりたいです。稽古がとても楽しみ」とニッコリ。中村は「僕は舞台はほとんどやってこなかったので、非常に緊張しております。映画『60歳のラブレター』でご一緒した深川監督はとても才能のある方で、また一緒にやれる喜びがあります」と期待を寄せた。

公演は9月15日(金)から29日(金)まで東京・シアタークリエにて。その後、静岡・愛知・大阪・福岡など全国12か所を巡演する。

取材・文:中川實穗