これからの時代は、皆さんも知っての通り、人工知能が私たちの生活に入ってくるめ、これまでの“当たり前”が通用しにくくなります。

仕事において単純な作業のほとんどを人工知能が対応してくれると考えられています。現在の小学生が就く仕事は、今ある職業の35%程度。65%が今ない仕事に就くという調査結果も出ています。

求められるのは、「問題解決能力、コミュニケーション能力、失敗から学ぶ力」など。つまり、人工知能が及ばない部分。

ですので、あれこれと親が子供に指示を出していては、自発的に考え、動く機会を奪ってしまうのです。もし、そういった環境下で長い時間を過ごすと……。

つまりは、お子さんの未来を見据えて、お子さんと距離を取っている親の方が、良い教育になっていることもあるのです。


失敗を成長の糧にして、子どもを伸ばそうとする大人。『失敗は恥ずかしいこと、悪いこと』というとらえ方の大人。つまり、21世紀を生き抜く力が何かを知っている大人に寄り添ってもらった子と、自分が育てられたように育ててしまう大人と過ごす子では、目には見えない『大人による格差』が生まれてしまいます

出典(『伸ばしたいなら離れなさい サッカーで考える子どもに育てる11の魔法 (教育単行本)』)


なんと、これは困ったものです。お子さんの成功体験や活躍のために入れ込みすぎ、「失敗=悪」という教え方をしていては、これからの時代を生き抜くお子さんのブレーキになってしまうのです。

心当たりのある大人の皆さんは、いま一度、サッカーの本質を考え、また、失敗することが、どれだけ人生に奥行きを持たせるかを、言葉にして伝えられるように努力してみてはいかがでしょうか。

サッカー指導のど真ん中にいた池上さんが指摘する、ガッカリ大人。そうならないように、気をつけたいものですね。