舞台あいさつに出席した、(左から)向井理、尾野真千子

 映画『いつまた、君と ~何日君再来~』大ヒット御礼舞台あいさつが4日、東京都内で行われ、出演者の尾野真千子、向井理が出席した。

 向井の祖母・芦村朋子氏の半生記を綴った「何日君再来」を映画化した本作。衣食住もままならない戦後の混乱期、夫・吾郎(向井の祖父)と妻・朋子が時代の波に翻弄されながらも日本人としての誇りを失わずに懸命に生きる壮大な愛の物語を描く。

 この日は映画を見たファンからの質問に答える形でトークが進められた。「後世に受け継いでいきたいもの」について向井は「いろいろな作品が形として残るのは魅力的な仕事だと思う。残ってしまうという面もあるので、常にプレッシャーは感じながら」と俳優の仕事に対するスタンスを明かし、「自分で個人的に残したいと思うものはないけど、残してくれる人がいるならいいなと思います」と控えめに語った。

 一方、尾野は「自信過剰ですけど、自分が出た作品は受け継がれていってほしい。私が死んだりしても、まだいろいろな人が見てくれる」と照れ笑いを浮かべ、「(今回の映画で描かれた)この時代というものも受け継がれていくのかなと思います」と期待を込めた。

 トークの最後には尾野がファンへの感謝を述べ、向井にも「この映画に出られたことが本当に幸せ。向井理さんと夫婦のお芝居をやれたことが本当にうれしい」とサプライズの花束を渡した。

 ところが向井は泣きまねをしつつ、「泣けない。だって見えていたんだもん。ガサガサって」。サプライズ不発ながら「こういうことをされることがなかったので恥ずかしいですね」と喜んでいた。