みまもり合図のアイコン

メルコホールディングスグループでPC周辺機器などを手掛けるバッファローは、7月5日から同社製のUSB3.0/2.0接続の外付けHDDとポータルブルHDDの無料故障予測サービス「みまもり合図」を開始した。PCと接続するHDDが対象で、テレビ録画用は対象外となる。

「みまもり合図」は、HDDの稼働状態がわかるS.M.A.R.T.情報をクラウドに蓄積しながら、HDDの状態を把握することで、HDDの状況を通知するサービス。HDDが故障する前に通知を受けられるので、データ消失を未然に回避できる。もちろん、HDDのデータの中身など個人情報は把握できない仕組みになっている。

ユーザーは、HDDを接続しているPCにクライアントソフトウェアである「みまもり合図」をインストールするだけで、費用はかからない。

ユーザーが「みまもり合図」を立ち上げたときなどに、S.M.A.R.T.情報をもとに判定A、B、C、D、Fの5段階でHDDの状態を通知する。ユーザーが「みまもり合図」を立ち上げないかぎり、通常は定期的にアラートが発生することはないが、設定された閾値を超えたHDDの劣化や異常な数値変動が発生した時は、PCに通知が行われる。

判定Aは問題なし、判定B~Dはデータのバックアップを促し、判定Fは深刻な状況で「故障の恐れがある」ことを通知する。判定Fの画面には、サポート窓口への問い合わせ電話番号やメールの問い合わせフォームが表示。窓口に連絡すると、「みまもり合図」の専門のスタッフが、クラウド上のS.M.A.R.T.情報を見ながら適切なサポート内容を案内してくれる。

ユーザーがデータ移行作業ができない場合などは、バッファローが5月1日からスタートした有償の「データ復旧サービス」などで応じる。

同社では「最近では2TBや3TBのHDDの大容量化が進んでいるため、容量を満たす前に突然故障するケースもある。『みまもり合図』は故障する前に知らせてくれるので、家電量販店などへのナンセンスコールを減らせるメリットもある」と、販売する側にもメリットがあるサービスであることをアピールする。(BCN・細田 立圭志)

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