『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』主演のトム・クルーズとブラッド・バード監督

トム・クルーズ主演最新作『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』が12月に公開される前に、本作を手がけたブラッド・バード監督がインタビューに応じ、謎のヴェールに包まれている新作の内容について語った。

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ブライアン・デ・パルマ、ジョン・ウー、そしてJ.J.エイブラムス。『ミッション:インポッシブル』シリーズはそれぞれが個性豊かな監督たちの手で撮影され、シリーズものでありながら“独立した1本の映画”として成立しているのが大きな特徴だ。そして最新作を手がけるのは、ピクサーで『Mr.インクレディブル』と『レミーのおいしいレストラン』を手がけ、両作でアカデミー賞を受賞した才人、ブラッド・バード監督。「僕はつねに自分がワクワクできる物語を作りたいと思っているんだ。そこでまず“もし、イーサンが自分でチームメンバーを選べなかったら?”、それから“もし、イーサンが組織から孤立してすべての連絡手段を断たれてしまったら?”と考えた」。

さらにバード監督は、『…ゴースト・プロトコル』に“大作映画のスケール感”も盛り込んだという。「最初にトムと作品のトーンについて話し合った時に名前が挙ったのは『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』だった。物語のペースが早くて軽快で、ユーモラスなんだけれど、最後までアクションの緊張感が失われない。今回の映画では、そういうテイストがほしかったんだ」。

そのために監督は、シーンの大部分を巨大なスクリーンに鮮明な映像を投影できるIMAXカメラで撮影することに決めた。「IMAXを使ったのは往年の大作映画が持っている“ショーマンシップ”を取り戻したかったから。多くの人は3Dに魅了されているようだけど、大きなスクリーンに鮮明な映像が映る素晴らしさを強調している人は少ないからね。僕はIMAXカメラを使うことで、大きなスクリーンでこそ観たいスケール感やショーマンシップを出したかったんだ」。デジタル3Dではなく、あえて映画の原点的な魅力である“大スクリーンの迫力”にこだわったバード監督が一体、どんなアクション大作を見せてくれるのかに期待したい。

『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』は、変装の名人にして圧倒的な身体能力と作成遂行能力を誇るエージェント、イーサン・ハント(クルーズ)らが謎の爆破事件に巻き込まれ、自らの潔白を証明するべく、国や組織の後ろ盾を失った状態で“ゴースト・プロトコル(架空任務)”と名付けられた史上難関のミッションに挑む姿を描く。

『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』
12月16日(金) TOHOシネマズ日劇ほか全国公開